DSPによる音声処理機能を搭載したAMCRONのSR用高出力パワーアンプ

AMCRONXTi 6002
ヒビノ株式会社は、AMCRON(アムクロン)のパワーアンプ「XTi 6002」の国内販売を3月30日より開始した。

「XTi 6002」は、3,000W+3,000W/2Ωもの高出力を達成し、軽量コンパクトでありながら、大型スピーカーも余裕を持ってドライブする出力性能を備えたSR用パワーアンプだ。DSPによる音声処理機能も搭載しており、ポータブルシステムをコンパクトに実現することができる。発熱が少なく高効率なスイッチング電源や、少ない消費電力で強大なパワーが得られる独自のClass-I増幅回路を搭載。2Ωのステレオ出力では3,000W+3,000W、4Ωのブリッジモノ出力では6,000Wもの出力が可能で、大型のスピーカーはもちろん、多数のキャビネットを駆動するラインアレイ・スピーカーも余裕を持ってドライブする。さらに、スレッショルド、アタック、リリースのきめ細かな設定が可能なPeak X Plusリミッターも備えており、出力性能を最大限に引き出す。また軽量で持ち運びが容易なため、仮設PAにも最適。加えて「XTi 6002」には、高性能なDSPが搭載されており、別途プロセッサーを用意しなくても様々な音声処理が実行できる。クロスオーバーのスロープは、バターワース(6,12,18,24,48dB/oct)、リンクウィッツ・ライリー(24,48dB/oct)から自由に選択でき、周波数も1Hz刻みで任意の値に設定可能。入力8ポイント+出力6ポイントのパラメトリックEQや最大50mSのディレイも、チャンネルごとに備えられている。さらに、入力信号に基づいて超低域を合成し、パワフルな重低音を出力するサブハーモニック・シンセサイザーも搭載。システムのチェックに便利なピンクノイズ発信器も装備。DSPの設定はプリセットとして本体に49個まで保存でき、瞬時に呼び出すことができるため、セットアップを素早く簡単に完了できる。DSPの詳細な設定やプリセットの保存は、USB接続したPC上のHiQnet System Architectソフトウェアから行うことが可能。XTi専用のHiQnet Band Managerソフトウェアも用意されている。また「XTi 6002」の入力信号は本体内部でルーティングが可能。入力信号を分岐するリンク端子も装備。出力はバインディングポストとスピコンの2つの端子が用意されている。前面パネルには、プリセットの呼び出しや、DSPの設定を行う大型のバックライト付き液晶ディスプレイを搭載。ディスプレイの操作を禁止するロック機能も装備。鋳造アルミニウム製の前面パネルと一体化したハンドルは、持ち運びにも便利だ。

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AMCRON
XTi 6002
325,500円
●ステレオ出力(1kHz、THD0.5%) :[2Ω]3,000W+3,000W [4Ω]2,100W+2,100W [8Ω]1,200W+1,200W●ブリッジモノ出力(1kHz、THD0.5%):[4Ω]6,000W [8Ω]4,200W●周波数特性(20Hz~20kHz、1W、4Ω):+0/-1dB●SN比(1kHz以下、8Ω、Aウェイト):103dB●ダンピングファクター(10Hz~400Hz):500以上●入力インピーダンス:20kΩ(バランス)、10kΩ(アンバランス)●入力感度:1.4V●入力コネクター:XLR●出力コネクター:ノイトイック製4Pスピコン(NL4MP)、バインディングポスト●ネットワークコネクター:USB●インジケーター:Signal、-10、-20、Ready、Clip、Thermal、Power●電源:AC100V、50/60Hz ※2●消費電力(IEC60065):1,700W●寸法(W×H×D):483×89×412mm(マウント面から)●質量:10.9kg