拡張性と柔軟性でコンサート・クオリティのサウンドを実現するボーズの新世代サウンドシステム、2011年秋に登場

BOSERoomMatch/PowerMatch
ボーズは、空間のサイズや形状、音響条件にかかわらず、より均一なコンサート・クオリティのサウンドを効率的に提供する、アレイモジュールスピーカー「RoomMatch」シリーズ(15機種)と、コンフィギュラブル・プロフェッショナルパワーアンプ「PowerMatch」(2機種)を発表した。

「RoomMatch」と「PowerMatch」は劇場、ホール、アリーナ、スタジアム、教会など多様な空間に対応した常設サウンドシステム。ボーズ業務用製品取扱ディーラーにて、2011年秋より取り扱いが開始される。


RoomMatchモジュールの主な特長



  • 従来のラインアレイスピーカーや定指向性スピーカーの音響性能の限界を克服。15種類の指向性パターンが用意されており、単体での使用の他、複数のRoomMatchモジュールを組み合わせて、ボーズの次世代曲線型アレイ"Progressive Directivity Arrays"を構築することが可能。"Progressive Directivity Arrays"はまるで一つのスピーカーのように音を放射し、カバーエリア全体に均一な音質を提供する。


  • "RoomMatch waveguide technology"を採用し、明瞭性を阻害する壁や天井からの反射を最小限にしながら、ターゲットエリアに音響エネルギーを正確に放射。あらゆる空間形状に合わせて、カバーエリアをカスタマイズすることが可能。


  • 10インチ低域ドライバーを2個、中高域用コンプレッションドライバーを6個、いずれも新開発ドライバーを搭載。中域と高域のクロスオーバーをなくすことで、明瞭で鮮やかなボーカルやスピーチ再生を可能とする。ウーファーは高いリニアリティをもち、独自のポート構造、独立エンクロージャーを採用することで、歪みを大幅に低減。またコンプレッションドライバーには独自のBridge Phase Plugを採用し、複雑な信号処理をすることなく出力時にフェーズプラグ内で起こる共鳴を軽減する。


  • "Progressive Directivity Arrays"では、複数のモジュールを組み合わせてアレイを構成しても、カバーエリア全体において、垂直方向の継ぎ目のない均一な特性が得られる。これは新開発の "Continuous Arc Diffraction Slot (CADS)"を採用し、6個のコンプレッションドライバーを干渉なく音響的に合成することにより実現している。

  • サブウーファー「RoomMatch RMS215」を用いることで、RoomMatchフルレンジモジュールの再生帯域のさらに下、特に80Hz以下を補うことができる。


  • 専用ハンドルが付属しており、設置時はこの専用ハンドルで持ち上げ、簡単に吊り下げていくことが可能。モジュールタイプによって予めアレイの湾曲が決まっており、取り付け時に調整をする必要はない。さらにリギング設置用サイドプレートを標準装備し、特型設計の手間やコストを軽減している。






















Progressive Directivity Arrays - 空間にあわせカスタマイズが可能
RoomMatch RMS215
2モジュール4モジュール6モジュール8モジュール



PowerMatch PM8500の特長



  • RoomMatchモジュールをベストドライブするのはもちろん、他のさまざまな業務用スピーカーに対応するよう設計されている。計4000Wのパワーを2~8チャンネルに割り当てることができ、これまでにない音響性能を実現しながら、柔軟性に富んだハイパワーを家庭用AC電源の1回路から取り出すことができる。


  • 独自のDual Feedback Loop回路は継続的に出力の電流と電圧をモニター・制御することが可能なため、D級アンプの効率と同時にAB級アンプに匹敵する音質・信頼性を実現している。


  • 電源部のPeakBank Power Supplyには、電源を効率よく供給するFast-tracking Power Factor Correction(Fast-tracking PFC)と、逆起電力の再利用を可能にする4 Quadrant Operationを備えている。通常のPFCに比べハイパワー・高効率で、ピークバーストパワーを向上させ、優れた過度特性と低域性能を実現。ボーズ独自のスイッチング技術により低域のトランジェントレスポンスがさらに高められ、長時間連続してハイパワーを取り出すことが可能。


  • 一般的な音響システムでは、異なる複数の出力レベルを得るために、それぞれに異なるアンプが必要とされるが、新技術QuadBridgeテクノロジーを採用したPowerMatchは、それぞれのスピーカーが要求する出力レベルに応じて柔軟に対応することができる。Mono、Voltage Bridge、Current Sharing、またはQuadBridgeモードの設定が可能で、出力レベルにかかわらず安定した音質を確保することが可能。またソフトウェアにより500W×8、1,000W×4、2000W×2、さらにそれらを組み合わせた設定も可能。BridgeモードとQuadBridgeモードはローインピーダンス、70V/100Vの両方に対応する。


なお、RoomMatch、PowerMatchの発売にあわせ、ModelerソフトウェアとControlSpaceDesignerソフトウェアもアップデートされる。最新版のModelerソフトウェアではRoomMatchを使用したシステムデザインが可能。またControlSpaceDesignerソフトウェアではPowerMatchのセットアップや、コントロール、モニター機能が追加され、さらに複数台のPowerMatchをControlSpace上のネットワークに統合することも可能となる。


BOSE
RoomMatch/PowerMatch
未定