「EON515XT」は、ミキサーとイコライザーを内蔵するパワードスピーカーシステム"EON Series"の最新モデルで、出力パワーと音質を向上させた製品だ。
質量は現行モデルと同じ14.8kgと軽量にもかかわらず、出力パワーは625Wを実現。パワーアンプを最適化し、増幅段の再設計を行ったことで、出力比約140%、最大音圧も129dB SPLから132dB SPLと大幅にアップ。また、入力感度を10dB改善。ノイズフロアの低減もあいまって、スペクトラルバランスをさらに均等化させており、クリアで周波数バランスの取れた音質に仕上がっている。
またEON515XTは、高品位を裏付ける優れたコンポーネントを集結している。高域はネオジム磁石を採用したコンプレッションドライバー、低域はJBL PROFESSIONALのSRスピーカーのフラッグシップモデルVerTec直系のディファレンシャルドライバーを使用。内蔵のパワーアンプは、AMCRONのハイブリッドクラスDアンプ。ドライバーとの完璧なマッチングを施しており、低域と高域ドライバーをそれぞれ個別にドライブするバイアンプ方式を採用している。
背面にはXLRと標準フォーン(TRS)対応の複合型端子と2つの標準フォーン(TRS)を備えており、キーボード、楽器、ドラムマシン、DJミキサーなど多種多様な機器との接続が可能。EONスピーカーの増設やレコーディング機器など外部機器への接続用のXLRのループスルー端子も備えており、フィールドでの設定も簡単に行える。また、現行モデルでは1つしかなかったEQを低域と高域にそれぞれ装備。コントロールの幅が広がり、3チャンネルのミキサーを駆使すれば、さらに思い通りのサウンドに近づけることができる。
さらに、EON515XTはポータビリティに優れており、ひとりで簡単にセットアップが可能。過酷な現場に耐えられる頑丈なポリプロピレン製のエンクロージャーは、持ちやすいように人間工学に基づいてデザインされたハンドルを装備。グリップには滑り止めが施され、本体との間には手を入れる深さを十分につけてある。また、φ36mmのポールソケットを備えており、ポールやスタンドへのマウントが可能。サスペンションポイントを利用すれば天井から吊り下げることもできる。