Teenage Engineeringは、その名の通り10代の頃に夢見た機械を制作するデザイナー/技術者集団で、スウェーデンのストックホルムを中心に活動している。そのTeenage Engineeringが開発した「OP-1」は、遊び心に溢れたポータブル・シンセサイザーだ。
7つのシンセサイザー・エンジン(アップデートによる追加予定あり)、内蔵マイクやFMラジオを使って気軽に使えるサンプラー、モーション・センサーを使った本体の動きでもコントロール可能なエンベロープやエフェクター、Shiftを押しながら鍵盤を弾くだけでどんどん入力できるステップ・シーケンサー、リバースやスピード調整も思いのままのテープ・レコーダーなど、楽しい機能を満載。モード構成は、シンセ、ドラム、シーケンサー、テープ、ミキサーと明快。遊んでいるうちに、曲やパフォーマンスのアイデアが次々に生まれてきそうな楽器となっている。
次の動画のほか、公式サイトのデモ動画のページで、様々な使い方を見ることができる。
定価は98,700円。2011年7月5日より発売。
OP-1の主な特徴
シンセサイザー・エンジン
- Dr Wave:8ビット・シンセ
- FM:4オペレーターのFMシンセ
- Pulse:デュアル矩形波オシレーター
- String:フィジカル・モデリングの変形版
- Digital:ウェイブ・シェイパー付きデジタル・シンセ
- Phase:フェイズ・ディストーション
- Cluster:マルチ・レイヤー・オシレーター・クラスター
サンプル・エンジン
- Synth Sampler:各スロット6秒のサンプリング・タイム。
- Drum Sampler:各スロット12秒のサンプリング・タイム。自動レイアウト機能付き。
- ライン入力または内蔵マイクで、すぐにサンプリング可能。
エンベロープ
- クラシックなADSRタイプ
- Dynamic Envelope:ドラム用エンベロープ
エフェクト
- Delay:クラシックなディレイ
- Phone:盗聴電話エフェクト
- Punch:サウンドにパンチを加える
- Grid:グリッド・エコー
- Spring:スプリング・リバーブ
Tape機能
- 4トラック。Solo機能付き。
- テープ・スピードは簡単に変更可能。
- Normalスピード時は、6分までレコーディング可能。
- Lowスピード時は、24分までレコーディング可能。
- 再生ポイントを簡単に調整可能なループ機能。
- Memo 1 & 2にエフェクト、EQ、パン/レベル、テープ・スピード設定を保存。
- リバース・レコーディング機能。
- リフト、スプリット、ドロップなど、クラシックなテープ編集機能。
- Tapeの音をSamplerに移して、自由にサウンド・デザインを。
シーケンサー
- ENDLESS Sequencer:Shiftを押しながら鍵盤を弾くだけでステップ入力可能。音符延長、休符も「<」「>」キーで簡単に指定。
- PATTERN Sequencer:グリッド画面で入力、編集できるパターン・シーケンサー。
- TOMBOLA Sequencer:6角形の枠内を跳ねる玉のように、ランダムなパターンを生成するシーケンサー。
モーション・センサー
- G-Force 3次元モーション・センサー
- 本体の動きで、シンセ、エンベロープ、エフェクト・パラメーターからピッチまでコントロール可能。
内蔵FMラジオ
- ラジオの音をサンプリング可能。
ラジオの音をTapeでレコーディング可能。