ARTURIAのハードウェアシンセサイザー「ORIGIN」のキーボード・バージョンが登場

「ORIGIN」シリーズは、アナログシンセサイザーの銘機と呼ばれるビンテージシンセ群を再現しモジュール化したハードウェアシンセサイザーだ。個々のオシレーター、フィルターを取り出して、それらを自由に組み合わせることができ、例えばJupiter-8のオシレーターにMinimoogのフィルターとCS-80のエンベロープを使ったサウンドなどが構築可能。多くのノブや大型カラーディスプレイも特徴だ。

今回発売されるキーボードバージョン「ORIGIN KEYBOARD」は、アルミと木材を組み合わせた高級感のある見た目はそのままに、ラップトップコンピューターのような折りたたみ式のユニークなパネルを持ち、「ORIGIN DESKTOP」同様のノブ、ボタン、ジョイスティック、液晶画面をそのまま搭載。また40cmもの大きなストロークのあるリボンコントローラーや、設定した条件の音のみにアフタータッチがかけられるデュオフォニックアフタータッチ等が追加されている。

なお「ORIGIN KEYBOARD」の発売に合わせ、「ORIGIN DESKTOP」の実勢価格が294,000円から273,000円に値下げされる。

ORIGIN KEYBOARDの主な特長

  • イタリアFatar社製の61鍵 高品質キーボード
  • メインパネルにアルミ、サイドパネル等に木材を多用した高級感のあるデザイン
  • ステージなどで目立つ、ラップトップPCのように折りたためるORIGINパネル、0度から135度まで開閉可能
  • 40cmもある大きいリボンコントローラーは、最初に触れた位置が0の値に設定することも可能
  • 指定した条件(high/low/last)のみの音だけにアフタータッチをつけられるデュオフォニックアフタータッチを搭載
  • 大型LCDスクリーン、53個のノブ、81個のボタン、ジョイスティックを装備したシンセサイザーインターフェイス
  • 銘機と呼ばれるシンセ (Minimoog、Moog Modular、Yamaha CS-80、Roland Jupiter-8、ARP 2600、Prophet VS) から抽出されたモジュールを駆使して、オリジナルのシンセを構築。さらにARTURIA社独自の最新モジュールも搭載(Galaxyなど)
  • ビンテージシンセの精巧なMinimoogエミュレーション(= テンプレート)を内蔵。将来的にJupiter-8(近日公開予定のV1.3にて)、CS-80、そしてProphet 5などがリリース予定
  • 本体ソフトウェアのアップグレードによる、新しいシンセやモジュールの追加
  • 最大4つのインストゥルメントの同時演奏が可能なマルチモード(それぞれのパートを個別のステレオ出力へアサイン可能)
  • マルチパターンステップシーケンサー内蔵(パートごとに3つのサブシーケンスの使用可能)
  • リアルタイムエフェクトを搭載(パートごとに最大3つ):フェイザー、コーラス、ディレイ、リバーブ、ディストーション、パラメトリックEQ、ビットクラッシャー
  • 外部から入力された信号を内部のモジュールやエフェクトでの処理を可能する、オーディオイン
  • デジタルミキシングに最適なSPDIFアウト搭載
  • コンピューターと連動する、USB 2.0 端子搭載(ファームウェアのアップデートの他、今後プリセットの保存/管理、新しく開発されるモジュールの追加、コンピューターでのプログラム編集などに対応予定)