「HALion Sonic」は、高い評価を得ている「Hypersonic2」を受け継ぎながら、高次元の性能、充実したコンテンツと共に生まれ変わったオールラウンドワークステーションだ。スタインバーグとヤマハのサウンドエキスパートによる12GBのサンプルライブラリーとシンセエンジンが生み出すアコースティック、シンセサイザー、そしてハイブリッドサウンドは、作曲家やプロデューサー、ミュージシャン、サウンドデザイナーのあらゆる期待に応える。
HALion Sonicの主な特長
1.4種類のモードを備える16マルチティンバーVST3エンジンと上質で豊富なサウンド
スタインバーグとヤマハのサウンドエキスパートによる12GBもの多彩なサンプルライブラリーと最新のオーディオ/シンセエンジンを搭載。16種類の音色(プログラム)を同時に使用することができるマルチティンバーのオーディオ/シンセエンジンには、サンプルプレイバックモード、スライスループモード、ドラムモード、シンセモードの4つのモードを備えており、これらを自由に選んで組み合わせて使うことができる。
サンプルライブラリーは、ヤマハシンセサイザー「MOTIF」シリーズのサウンドデザインチームが手がけた12GB、1,200音色以上の楽器音で構成されている。これらのライブラリーは、楽器ごとに最大18種類のアーティキュレーションを備え、アコースティック楽器からシンセサイザーの名機、クラブサウンド、環境音、そしてアコースティックドラムや最新のヒップホップループまでを網羅。
「Cubase 5」で定評のメディアベイ機能を搭載しており、豊富なライブラリからスピーディーに音色検索を行うことができる。「Cubase 5」のメディアベイにも完全対応しており、「HALion Sonic」を起動せずに音色の試聴を行うことも可能。
2.多彩なサウンドエディット機能
1つの音色は、最大4レイヤーで構成されており、レイヤーごとに多彩なエディットが可能。ポリ数、ピッチ、チューニング、フィルター、アンプ、エンベロープなどレイヤーごとに用意されており、フィルターは24種類から最大4つを選んでブレンドできるモーフィングフィルターを搭載している。さらにシンセモードでは、強力なマルチステージエンベロープ、LFO、ステップモジュレーター、モジュレーションマトリクスなどのコンポーネントを備えた、本格的なシンセサイザーエディターが利用可能。 エフェクトは、AUXやマスターだけでなく、各レイヤーにも4スロット用意しており、「Cubase 5」 で好評のREVerenceをはじめとする高品位なエフェクトを自由に利用できる。
3.音色の表現力をさらに向上させるアーティキュレーション機能「Flex Phrase」
ヤマハシンセサイザー「MOTIF」シリーズで好評のアルペジオなどのアーティキュレーション機能を「Flex Phrase」として搭載。ビート、アルペジオや複雑なフレーズ、アーティキュレーションを動的に操ることができる約1,500種類もの「Flex Phrase」対応パターンを搭載しており、入力や演奏がむずかしいギターのチョーキングやスライドなどもリアルに再現できる。さらに、「Cubase 5」「Cubase Studio 5」で「HALion Sonic」を使用すれば、スコアやキーエディター画面上に装飾記号を置くだけでアーティキュレーションを再現する「VST Expression」機能にも対応する。
4.音楽制作のみならずライブパフォーマンスでも威力を発揮する「Quick Control」
プログラム/レイヤーごとに8つのコントローラーを自由にアサイン可能な8つのノブ「クイックコントロール」を搭載。さらに8つの「トリガーパッド」も搭載し、コードを含むMIDIノートやコントローラーをアサイン可能です。MIDIキーボードへのアサイン、スプリットも容易で、次の曲に備えてマルチセットアップを鍵盤/ボタンひとつで切り替えることもできる。また、2種類のクイックコントロールとして動作する2次元コントローラー「スフィア」も搭載。モーフィングフィルターなどのコントロールに威力を発揮する。
5.多彩なフォーマットに対応
最新のWindows&Mac環境に対応。Windows環境ではVST3/VST2.4 に、Mac環境ではVST3/VST2.4に加え、AUといった多彩なプラグインフォーマットに対応。もちろんスタンドアローンとしても使用可能。