ULTRASONEのヘッドフォン「Edition10」、2010年10月に発売

ULTRASONEEdition10
株式会社タイムロードが、独・ULTRASONE(ウルトラゾーン)社の新型ヘッドフォン「Edition10」(エディション テン)を、2010年10月に発売することを発表した。

「Edition10」は、ULTRASONEのeditionシリーズとしては初の開放型ヘッドフォンとなる。世界で2010セットの数量限定発売で、国内発売は2010年10月20日の予定。価格は294,000円。


Edition10の主な特長


イヤカップの意匠


ユニークな意匠をもつイヤカップのパターンは蝶の羽の紋様にインスピレーションを得たもの。つぼみが開くときのイメージや、両手首をあわせ何かを支えるように指を広げたときの形とも重なり、伸びやかな広がりを感じさせるデザイン。


ひとつひとつのスリットを眺めると、フラットなトップ面と傾斜したサイド面、隣り合うスリットには平行面が全くなく、非常に手の込んだ加工が施されていることがわかる。この形状は、高い通気性を実現し、金属のしなりをなくし、共振を抑制するという、優れた性能をもたらしている。


表面には、硬度、耐磨耗、耐食性に優れたルテニウムをマットコーティング。


特別仕様のインレイ


イヤカップ中央に配されたインレイには、高級車の内装や家具、楽器などにも使われているアフリカ産ゼブラーノウッドを採用。天然木であるため、全く同じ文様のものはひとつとしてない。


断裁、トリミング、磨き、8層のラッカーコーティングに至るまで、すべてのプロセスが職人による手作業で仕上げてられている。


ヘッドフォンスタンド


Edition10には、V字型のインレイを相似的に拡大したヘッドフォンスタンドが付属する。素材も同じくゼブラーノを採用。ヘッドフォンを慈しむオーナー心を快く刺激。


ケーブル


Edition10のポテンシャルを最大限に引き出すため、新開発のケーブルをカスタム製造。


純度99.9%の無酸素銅にシルバーメッキを施し、アラミド・ファブリック(いわゆるケブラー)のコアに箔掛けする特殊構造のケーブルで、同等仕様の従来品に比較し、導電性は50%向上。物理的には、径サイズが半分以下、非常に軽量のため取り回しも容易。スムーズで柔軟性が高く、形状記憶をしにくい素材でシールドされている。


このケーブルは改造によってバランス仕様に変更することが可能。


ドライバー


40mmチタンプレイテッド、高能率ドライバーを新たに開発。開放型に最適化された音圧を実現するため、edition8のドライバーと比較して10%以上パワフルなマグネットを採用。左右チャンネルの誤差は+/-0.4%に収まるよう厳選の上、搭載されている。


イヤパッド


editionシリーズはすべてヘッドパッドとイヤパッドにエチオピアン・シープスキンを採用。エチオピアン・シープスキンはやわらかく、肌触りがいいだけでなく、汗などに濡れても硬くなりにくい特徴をもっている。また、車のシートに使われるほど丈夫なため、耐久性の面でもメリットがある。当然Edition10 でも採用することが大前提だったが、開放型では、バッファボードとイヤパッドまでの間で音質が決定することから、イヤパッドの特性が与える影響は密閉型に比べより大きくなる。本皮そのままでは空気の透過性に問題があり望ましい音質は得られないため、試行錯誤の結果、皮の表面に小さな穴を開けることで音響特性上の要求を満たすことができた。フォームの素材についてもEdition10 専用のものになっている。


Edition10のイヤパッドは皮の厚み、サイズや穴の開き方などひとつひとつ測定され、マッチングのとれたペアを搭載している。



ULTRASONE
Edition10
294,000円