LIO-8は、Metric Haloのフラッグシップ・モデルULN-8と同一のモジュラー・デザインとサウンド・クオリティを保持しながら、マイクプリアンプ・インプット、+DSPライセンスを省略することで、ラインレベルのAD/DA変換、モニタリング用途に最適化したCore Audioオーディオ・インターフェースだ。
ULN-8は、歴史的なアナログ音源のデジタル・アーカイブ化をすすめているハリウッドのUniversal Mastering Studios Westや、ハイファイ・オーディオ愛好家の間で評価の高いドイツのレーベルBlumlein Recordsなど、高品位なオーディオ・クオリティを求めるマスタリング・スタジオ、エンジニアおよびハイエンド・オーディオ愛好家に愛用されているが、マスタリング、オーディオ再生システムとしての使用時はマイク入力の必要がないため、LIO-8では「マイクプリアンプの無いモデルを作って欲しい」というリクエストに対応した。
192k対応の高品位なAD/DAコンバーター、超低ノイズ仕様と余裕のあるヘッドルーム、7.1ch対応のモニター・コントロール、8チャンネルのAESイン/アウト、9つのツマミ、ボタン、高精細なメーターにより多くの機能にアクセス可能なフロント・パネルなどは、すべてULN-8と共通。他のMobile I/Oシリーズ同様、Metric Halo v5 Mixerによるルーティング、ミックス、プラグインを内蔵2d DSP上での処理が可能となっている。
またLIO-8は、柔軟な拡張性も備えている。4チャンネルごとに拡張できるULN-Rプリアンプや、+DSPライセンスをオプションとして追加することで、ULN-8相当の仕様へとアップグレードすることが可能。
「ハイエンドのプリアンプ、アウトボードを多用するミキシング、マスタリングのAD/DAとして使用したい」、「映像編集などでサラウンド・モニター環境を構築したい」、「他のMobile I/Oシリーズを所有しており、より多くのチャンネルを使用したい」、「ハイエンド・オーディオ用のDAコンバーターとして使用したい」といった希望に、LIO-8は答えてくれる。
Mac OS X Core Audio対応アプリケーション(Apple iTunes/Final CutPro/Logic Pro、Ableton Live、MOTU dp、Steinberg Cubase/Nuendoなど)にて使用可能。
価格は418,000円。
LIO-8の特徴
- 8チャンネルの192kHz A/Dコンバーター。超低位相歪みのDCカップル仕様。
- 10チャンネルの192kHz D/Aコンバーター。超低位相歪みのDCカップル仕様。
- 2チャンネルのHigh-Z対応DI入力。
- 8チャンネルの192kHz対応AESイン/アウト。Core Audio非対応のDAWシステムに接続して、高品位なA/D、D/Aを備えたI/Oとして使用可能。
- ライン入力とA/Dコンバートの間にインサート可能なアナログ・センド/リターン。
- 精度の高いクロック(インターナル、ワードクロック、AES)。
- SMPTE LTC専用I/O付き。
- MIDI In/Out端子付き。
- Eucon、Mackie Controlプロトコルのコントロール・サーフィスに対応。
- あらゆる操作に手が届く、フロント・パネルのコントローラー。
- 高精細な15段階のフロント・パネル・メーター。
- v5 Mixerによるルーティング、ミックス、プラグイン処理を行う2dプロセッサー(内蔵DSP)。
- MIOStrip(EQ、コンプ、エキスパンダー)、M/S Decoderなど基本プラグインを利用可能。
- 各チャンネルで、プリアンプにフレイバーを追加するプラグインCharacterも利用可能。
- 7.1まで対応可能な、サラウンド・モニター・コントロール機能。アナログ・ドメインのゲインを画面からリモート調整可能。
- FireWire 400/800対応の超低レイテンシー・ドライバー。複数のMobile I/Oシリーズも同時利用可能。
- タイムスタンプ対応BWF、WAVE、CAF、AIFF、SD2でレコーディング可能なRecord Panelも用意。
- 省電力(24W) & 1Uサイズ、2.7kgのコンパクトな筐体。
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