Si Seriesは、入出力系統および全ての制御を1台に集約したオールインワン・コンソールだ。スペースの限られたライブ空間にも設置できるコンパクトな筐体に、Soundcraftが培ったライブSR用コンソールとしての優れた操作性および音響性能を凝縮。先進のデジタル・ミキシングで質の高いライブSRを演出する。
主な特徴は以下のとおり。
●SR用コンソールメーカーとして培ったSoundctraft のノウハウを凝縮した優れた操作性
Si SeriesはライブSRシーンに特化した優れた操作性を獲得し、瞬間的かつ精度の高いオペレートが求められるライブSRの要求に応える。
フェーダーに割り当てられた機能に合わせてフェーダー内部に埋め込まれたLEDの色が切り替わる「Fader Glow」機能を搭載。素早いフェーダー操作が必要な場合に機能を瞬時に判別できるだけでなく、暗い会場でのオペレートにも抜群の視認性を誇る。
また、パラメーターの調整方法は1つのチャンネルのパラメーターをサーフェス全体に展開して調整を行うチャンネルモード、従来のアナログコンソールの操作性を踏襲したチャンネルストリップごとの調整を行うグローバルモードの2 つの動作モードを用意。個別のチャンネルの調整はチャンネルモード、全体的なバランス調整はグローバルモードで行うなど、状況に合わせて調整方法を切り替えて設定を行える。
さらにオフライン用のPC ソフトウェア「Virtual Si」を同梱。コンソールのない環境でもシステム設計を行えるほか、コンソールにはUSBポートを実装しているため、USB 経由で設定したセッションデーターの保存、読み込みが可能。
その他、チャンネルごとのコピー/ ペースト機能はもちろん、長押ししているソロチャンネル以外のソロチャンネルをダッキングするソロハイライト機能などスムーズなシステム設定、モニタリングをサポートする充実の機能を搭載。
●Harman Pro グループの技術を結集した音響処理機
同じHarman Pro グループのアウトボードメーカーBSS AUDIO、Lexicon の優れた音響処理技術を採用し、極めて優れた音響性能を獲得。
全35系統の出力バスにはBSS AUDIO 製の30バンド・グラフィックイコライザーを搭載。BSS AUDIO の精度の高いフィルタリング技術により、狙った周波数のゲイン制御を的確に行える。
さらに4 基のLexicon リバーブレーターを内蔵。世界中のレコーディングスタジオ、マスタリングスタジオで愛用されるLexiconの自然で豊かなリバーブサウンドを信号経路内に自由に配置可能。
その他、入力セクションに4 バンド・パラメトリックイコライザー、ディレイ、コンプレッサー、ゲートを、出力セクションには4 バンド・パラメトリックイコライザー、ディレイ、コンプレッサーを搭載。積極的な音作りから、微妙なニュアンスの調整までオペレーターの感性を形にする多彩な信号処理機能が用意されている。
●コンパクトなコンソールに多彩な入出力を内蔵
コンパクトなコンソール1台にDSPプロセッシングから入出力端子まで全てを内蔵し、シンプルな接続構成でSR全体を構築可能。バス出力はMIX LCR に加え、24AUX/GRPバス、27× 8マトリクス、8インサートを用意し、中規模のライブSRにも余裕を持って対応。背面に拡張スロットを搭載し、近日発売予定のAES カードやMADI カードを接続すれば、デジタル入出力やMADI ネットワークにも対応し、最新のデジタルネットワークを実現する。
なおSi Seriesには、64モノラル入力/32入力フェーダーのSi3(3,465,000円)、48モノラル入力/24入力フェーダーのSi2(2,730,000円)、32モノラル入力/16入力フェーダーのSi1(2,079,000円)の3モデルがあり、使用する規模に合わせて選択できる。Si3は左右の16フェーダーごとで別々のレイヤー設定が可能だ。