PAに最適な4chダイナミクス・プロセッサー2機種が国内発売

KLARK TEKNIKDN530 / DN540
1Uに4ch分の操作子を整然とレイアウト。通常のゲート/コンプに加えてクリエイティブな音作りに使える機能もスタンバイする

KLARK TEKNIK DN530:252,000円 DN540:252,000円


Musikmesse 2009で出展されていたKLARK TEKNIKの2製品が、いよいよ国内発売の運びとなった。4chゲートのDN530と、4chコンプレッサーのDN540で、ライブPAでの使用を主眼においた1Uラック型のアウトボードだ。



●DN530 Creative Quad Gate
単なるゲート・マシンからもう一歩進んで、トランジェンスト・アクセンティング機能を有しているのが最大の特徴。つまり残響をコントロールするのみならず、ドラム/パーカションといったリズム系楽器にインパクトを付加してくれるのだ。
操作子には1ch辺り「スレッショルド」「アタック」「リリース」「ホールド」といったゲート特有のパラメーターに加え、「アクセント」ツマミがスタンバイ。このツマミによって入力信号のスタート・ポイントを強調し、アクセント・レベルをコントロール。しかもこのトランジェンスト・アクセンティング機能は通常のゲート機能と切り離して使えるとのこと。
もちろん、ゲートに必要なサイドチェイン入力と専用のEQも用意され、カラフルに彩られたパネルも薄暗いPA現場でのオペレートを考えた仕様となっている。


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▲リア・パネルには4ch分のイン/アウト(XLR)とサイドチェーン入力(フォーン)、そしてソロバス入出力(XLR)を用意



●DN540 Creative Quad Compressor
こちらもコンプレッサーとしての堅実な機能を持ちつつ、独自のプレゼンス機能を有す。「ポンピング機能を排除し、雑音を持ち出すことなく空気感のある音質を作り出し、ボーカルなどの音作りにも役立つ」とメーカーも自負する機能だ。
コンプレッサー部も「スレッショルド」「レシオ」「アタック」「リリース」「ゲイン」といったシンプルな操作子を備え、オート機能やチャンネル・リンクももちろん可能。
製作したエンジニアたちも透明感のあるコンプレッション・サウンドを目指したとのことで、広大なライブ会場でも信頼感の置けるコンプレッサーと言えそうだ。


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▲リア・パネルには4ch分のイン/アウト(XLR)に加え、サイドチェーン入力(フォーン)を各チャンネルに用意



【関連リンク】
DN530製品情報(英語)
DN540製品情報(英語)
マイダスコンソールズジャパン


KLARK TEKNIK
DN530 / DN540
DN530:252,000円 DN540:252,000円