立体的にサウンドを定位/移動させるWindows用ソフト

ARNISSoundLocus
ステレオで左右・前後・上下に音の配置が可能。音の軌跡を任意で描けるのも特長

ARNIS SoundLocus 65,000円


2つのスピーカー、つまりステレオ音像内で3D空間を作り、音を自由に定位させることが可能なWindows用ソフト、SoundLocusが10月20日にリリースされる。

人間は2つの耳で周囲のサウンドを感知するため、古くからその形を模したバイノーラル録音は存在していた。だが、専用機材のコスト面と共に、現代に必須であるアフター・プロセッシング段階での定位変更が難しいのも事実。そんな中、考案されたのが本ソフトだ。

左右の定位はパンニングで可能だが、前後および上下の定位は難しいとされている。しかし、SoundLocusは独自のデジタル信号処理によって立体音響を可能にする。主な機能として以下の項目が挙げられている。



  • モノラル音源リアルタイム音像定位/移動

  • ステレオ音源の音場拡大

  • マルチチャンネル音源(5.1ch/7.1ch等)のステレオ・サラウンド化

  • 複数の定位移動音源および、録音済みバイノーラル音源のミキシング


定位設定にはダミーヘッドを中心とした空間画面が用意され、音の位置や移動軌跡がビジュアル的に認識できる工夫がなされている。そして驚くべきは、音の軌跡をマウスで入力できるのはもちろん、PS2コントローラーのボールでも入力することが可能(Wiiリモコンも対応予定)。また、始点/終点/半径などの設定だけでも、複雑な軌跡を描ける。こうして作成した軌跡情報はコピー&ペーストやエクスポートができるので、ほかのプロジェクトに流用ができるのもポイントだ。

立体的に音が操れるようになれば、ミックスの表現も当然変わってくるはず。クリエイター、エンジニアはもちろん、MAなどの現場にインパクトを与えてくれそうなツールだ。



SoundLocus_1.jpg

▲軌跡の編集画面


SoundLocus_2.jpg

▲ムービー・ファイルをロードした画面


SoundLocus_3.jpg

▲マルチチャンネルからステレオへの変換時



[関連リンク]
SoundLocus製品情報
アーニス・サウンド・テクノロジーズ



ARNIS
SoundLocus
65,000円
【推奨環境(6音源同時動作)】 ■Windows/Windows XP SP2以降/Vista(32bit版)、Direct X/ASIO対応サウンド・ボード INTEL Core2/2GHz以上もしくはAMD AthlonX2/ 2GHz以上のCPU、2GB以上のRAM、1,280×1,024以上 フルカラー・ディスプレイ、128MB以上のVRAM、DirectX9対応ビデオチップ搭載のビデオ・ボード、ASIO対応サウンド・ボード、一つ以上の空きUSBポート(軌跡コントローラー用)、CD-ROMドライブ、5GB以上のハード・ディスク空き容量、インターネット接続環境 ■軌跡コントローラー/DUALSHOCK 2またはそれに準ずるゲームコントローラー ※上記の動作環境を満たす全てのコンピュータの動作を保障するものではありません。※同時に起動する他のソフトウェアやバックグラウンドプロセスの状態により、同時使用できるトラックに差があります。※仮想マシンでの動作は保証できません。※移動できる範囲は使用するHRTFにより異なります。