IMAGE-LINE Deckadance 26,250円
Deckadance優待版 15,750円 ※他社DJソフトウェア(DJコントローラーなどのバンドル版も含む)ユーザー向けの優待版
DJシーンの革命期とも言える昨今、PC DJツールを意欲的に取り入れているプロDJも続々登場している。そんな中、独自のインターフェースと音源を統合した音楽制作ソフト、FL Studioを擁するIMAGE-LINEのDJソフトが日本に上陸した。その名も「Deckadance」だ。
既にヨーロッパでは発売中であり、今回の日本語版リリースに際して、日本語ID3タグの表示およびiTunesプレイリスト(XMLファイル)のインポートといった機能が盛り込まれている。では、そもそもDeckadanceとは?というところから紹介していこう。
●インターフェース
基本は、2つのデッキとミキサーを備えたオーソドックスな作り。デッキには波形がグラフィカルに表示され、もちろんオートBPM機能も搭載。MP3などのオーディオ・ファイルを読み込めば初心者でも簡単にミックスが行える。ミキサー部には縦フェーダー/クロスフェーダーが用意され、自動的にロング・ミックスをしてくれるオート・フェーダー機能も備える。またCUEポイント設定、3バンドEQ、任意の区間のループ機能、ヘッドフォン・モニタリングといったDJプレイに必要なポイントもしっかり抑えている。

▲2デッキ+ミキサー型の扱いやすいインターフェース
●+αの機能
デッキ画面の下は選択した機能を表示するスペース。まず8基のサンプラーは、オーディオ・ループやDJプレイ中のデッキからのサンプル・ネタをアサインすることが可能。また、ユニークなのがVSTiもしくはVSTエフェクトを読み込んで使える点。VSTi使用時はMIDIファイルの読み込みも可能なので、DJプレイと並行してVSTiによるオリジナル・フレーズも鳴らせるというわけだ。
スクラッチ効果などが出せるバイナル・シミュレーターや、フィル時に効果的なステップ設定式のリルーパーも興味深い機能。使いこなすほどに既存のDJの枠を超えるプレイが期待できる。

▲VSTiを呼び出して読み込んだMIDIファイルや、MIDIコントローラーから鳴らすことができる

▲バイナル・シミュレーター画面

▲リルーパー画面
本ソフトはMac/Windowsハイブリッドで、スタンドアローンだけでなく、VSTiプラグインとして他のDAWソフト上でも駆動。マウス・クリックだけでも十分にプレイはできるが、MIDIコントローラーを使うとより直感的なプレイができるだろう。以下の製品については既にプリセットが用意済みとのことだ(2009年7月時点)。なお、ソフトの発売は10/23(金)を予定している。
<プリセット用意済みコントローラー>
ALLEN&HEATH Xone:3D/BEHRINGER BCD2000、BCD3000/DJ-TECH Mix Free、i-Mix、i-Mix Reload/EKS Otus、XP10、XP5/HERCULES DJ Console RMX、DJ Console/MKII、DJ Control MP3、DJ Control Steel/KONTROL-DJ KDJ500/KORG Zero4/M-AUDIO XSession、XPonent/NUMARK Total Control/OMNITRONIC MMC-1/OPENLABS DBeat/RELOOP Digital Jockey/STANTON SCS-1d、SCS.3d/DaScratch/SYNQ PCM-1/VESTAX VCI-300、VCI-100、VCM-100
【関連リンク】
Deckadance製品情報(本国)
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