DBX DriveRack PA+ 94,290円
本機は、チャンネル・ディバイダー/EQ/コンプなどを一体化した1Uのマルチプロセッサー、DBX DriveRack PAのブラッシュ・アップ機。まずはこのDriveRack PA+にも共通する、前モデルの基本機能をおさらいしていこう。
基本は2入力6出力で、HI/MID/LOWの3ウェイ・スピーカーへの出力へ対応。エフェクト・プロセッサーには、各入力チャンネルに28バンドEQ、各出力チャンネルにパラメトリックEQ、そしてDBXならではの伝統のコンプレッサー/リミッター、ディレイ、ハウリをノッチ・フィルターで除去するハウリング・サプレッサー、低域成分を加えてパンチを与えるサブハーモニック・シンセサイザーを用意。さらに28バンド・リアルタイム・アナライザーによって(別途測定用マイクが必要)、会場内の音響状態も本機でチェックできる。
以上が、前モデルであるDriveRack PAの概要だが、今回DriveRack PA+に加わった新機能は以下の通りだ。
【1】USBポートの装備
コンピューターとUSBでダイレクトに接続できるようになったことで、ダウンロード配布されたファームウェアのアップデートが簡単に行えるようになった。市場に出ているスピーカーやパワー・アンプに対応したアルゴリズム・リストも更新されていくため、ユーザーはより簡単にシステム・セッティングが行えるようになる。
【2】出力ミュート・スイッチの装備
フロント・パネルに出力ミュート・スイッチが付属した。従来もミュートはできたが、このスイッチの装備によって即座にスピーカー・ミュートが行える。つまり、突発的なトラブルにもすぐに対応できる「安全装置」が付いたと言えるだろう。
【3】オートレベルウィザードの装備
Q&A方式で設定を決めていくウィザード機能に「オートレベルウィザード」が加わった。接続した測定マイクを使って、スピーカーのLRバランスと適正音量を調整できるというものだ。
パネル・デザインもホワイトに一新され、暗転した現場でもボタン類が見やすくなった本機。ライブ・ハウスはもちろん、最近増えてきたライブ・カフェでも活躍してくれるだろう。
▲リア・パネルにはUSB端子、アウトプット×6、インプット×2を装備。フロントパネルには測定用マイクのインプットもある
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