YAMAHAが自社のサイトにて「A New Age for Digital Sound Systems」というホワイトペーパーを掲載した。
ホワイトペーパーの内容は、簡単に言うならば開発中の新製品についての予告。どんな機材なのかはまだベールに包まれたままだが、何でも「従来型のミキシングコンソールを凌駕するサウンドソリューション」という表現がされている。
以下が資料に掲載された新製品の「ヒント」だ。
・自在にシステム構築が可能なコンポーネント形式のハードウェアであること
・分散配置型のI/O、DSP、ユーザーインタフェースを用いた拡張性の高いシステムであること
・広帯域ネットワーク上でのオーディオ&コントロールデータの統合が可能であること
・多チャンネルに対応する広帯域ネットワークとDSPパワーを持っていること
・超低レイテンシーかつワードクロック及び音声のサンプルレベルでの同期を実現したネットワークであること
・他のオーディオ/ネットワーク規格に対応するオープンなインターフェースであること
・ネットワーク、DSPおよびパワーサプライユニットは二重化可能であること
ホワイトペーパーの発行セクションとこれらの文面から察するに、新たなPAコンソール/I/O/ネットワークで構築されるシステムだということが推測されるだろう。だが同時に、ホワイトペーパーには「決して既存のコンソールを置き換えるものではありません。〜(中略)〜PM5D/M7CL/LS9はパワフルなオールインワンタイプのデジタルミキサーとして今後も活躍を続けます」との一文も掲載されている。
詳細仕様や発売時期、価格等についてはまだ発表できる段階ではないとしながらも、「YAMAHAが次世代製品の開発に取り組んでいる」という現状がホワイトペーパーから見受けられる。秋から春にかけて行われるAESコンベンション、Winter NAMM、Musikmesseといった大規模イベントのタイミングでその真相が明らかになるのであろうか?