SONY CREATIVE SOFTWARE Sound Forge Pro 10 57,750円(アカデミック版:39,900円)
Windows用オーディオ編集ソフトの雄、Sound Forgeの新バージョン=Sound Forge Pro 10が9月25日にリリースされる。
オーディオ編集、マスタリング、ノイズ除去、Red Book準拠のCD作成まで対応する本ソフト。基本機能としては、モノラル/ステレオ/マルチチャンネルのオーディオ・ファイル(最大32ch)をサンプル単位で編集可能。対応フォーマットは非常に多様で、その一部を挙げるだけでもAA3、AAC、AIFF、ASF、AU、AVI、CDA、DIG、DLS、DV、FRG、GIF、GIG、IVC、M2A、M2P、M2T、M4A、M4B、MMV、OGG、MOV、MP3、MP4、MPEG-1/MPEG-2、MOVといったオーディオ/ビデオの読み込みができる(WAVなどはマルチチャンネル・ファイルにも対応)。しかも最大32/64ビット・フロート/192kHzをサポートし、高音質ファイルのエディティングも行えるのがメリットだ。エフェクトもEQ、ダイナミクス、ディレイなど40種類を内蔵するほか、VSTプラグインにも対応する。
そして、以下が今回の新機能だ。マスタリング・ツールの搭載といったビッグ・トピックから、使い勝手向上のための細かなバージョンアップまで充実の内容となっている。
まずはオーディオ編集がイベント単位で可能となった点。イベント単位による迅速な移動や、クロスフェードやアタック/リリースといったエンベロープ・カーブの設定により、プロジェクト全体を見回しながらの編集作業が行いやすくなっている。見た目という意味では、ウィンドウ・レイアウトがカスタマイズ可能となり、目的ごとに使い分けられる点も見逃せない。もちろんデュアル・モニターにも対応。さらにユニークなのが、TASCAM GigaStudio/GigaSampler、SoundFont 2.0、DLSといったサンプル音源ファイルの編集ができる点。これらのサンプル・ファイルを開き、直接エフェクトなどのプロセッシングができるというわけだ。
そして先ほど触れたマスタリング・ツールだが、IZOTOPE製のMastering Effects Bundle 2を新たに付属。収録プラグインは6種類で、Mastering EQ、Mastering Reverb、Multiband Compressor、Mastering Limiter、Stereo Imager、Harmonic ExciterといずれもCD作成時に有用なものばかりだ。またSound Forge Pro 10のリサンプリング/ディザ機能にもIZOTOPEのアルゴリズムが搭載されているそうだ。プラグインとしてはResonant Filterの新装備もトピック。その名の通り強力なレゾナンスのスイープでサウンドを盛り上げるもので、DJエフェクト的な効果を加えたい場合に効果的だろう。
またRed Bookに準拠したディスクアットワンスCD書き込みにも本バージョンから対応。作成したプリマスターは業者に依頼して大量生産することも可能で、いわばプロ・レベルのCD作成ができるということになる。ちなみに操作手順チュートリアルも新たに用意しており、初心者でも安心。本格的なマスタリングに必要な機能を凝縮したソフトだ。
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