48ch入力/18バス仕様のV-Mixing System用デジタルPAコンソール

ROLANDM-380
13本のモーター・フェーダーを標準装備。SDE-3000のアルゴリズムを含むマルチエフェクトも搭載

ROLAND M-380 724,500円

ROLANDはV-Mixing Systemのニュー・デジタル・コンソール、M-380を発表した。


2007年11月にリリースされたV-Mixer、M-400の下位モデルという位置付けながら、48ch入力/18バス/8マトリクス/58ch出力という充実したスペックを誇る。筐体は482(W)×581(D)×221(H)mmとなっており、M-400から横幅が約300mm/奥行きは約40mmのサイズ・ダウンに成功。ラックマウント(16U)にも対応し、スペースの限られた小/中規模ライブ・ハウスにもすんなり導入できる仕様だ。重量は14kgで、機動力も確保している。


パネル上にはタッチセンス付き100mmモーター・フェーダー×13本をレイアウトし、12ch分のチャンネル・フェーダーを切り替えて48chのオペレーションを実現する。EQ/コンプ関連のツマミはパネル左上に用意され、800×480ドットの高精細カラー・ディスプレイを見ながら調整が可能。ビルトインされたエフェクトは、17種類マルチエフェクター、31バンド・グラフィックEQ、8バンド・パラメトリックをそれぞれ4系統まで使用できる。特にマルチエフェクトはSDE-3000やSRV-2000といったPA現場でおなじみの名機のアルゴリズムも搭載しているのが強みだろう。会場特性を計測できる高精度リアルタイム・アナライザーも付いている。

ちなみに、REAC経由でCAKEWALK Sonarへ最大40trの録音も可能であり、さらにパネル右上に用意されたUSB端子に挿したメモリースティックへWAVファイル・レコーディングもできる。さらに無償ダウンロードできる専用ソフトのM-380RCSを使って、パソコンからのリモート・コントロールにも対応するなど、劇的な変化を遂げているPAシーンの流れをしっかりキャッチした製品だ。発売は10月下旬を予定している。



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▲フロント・パネルにはチャンネル・フェーダー12本とマスター・フェーダー1本をレイアウトし、タッチセンス付き100mmモーター・フェーダーを採用。EQやダイナミクスは左上、AUXセンドのオペレーション切り替えは左に操作子が用意され、すぐにアクセスできるよう考慮されている




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▲リア・パネルの端子類。上段は左上からアナログ・ステレオ入力(RCAピン)、トークバック・マイク入力(XLR)、デジタル出力(オプティカル&コアキシャル)、RS-232C端子、MIDI OUT/THRU&IN端子、REAC B&A&SPLIT/BACKUP端子。その下はアナログ入力(XLR)×8とアナログ出力(XLR)×8




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▲パネル中央に配置された800×480ドットのカラー・ディスプレイ



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ローランド
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ROLAND
M-380
724,500円
■チャンネル数/48チャンネル入力/18バス/8マトリクス/58チャンネル出力 ■内部信号処理/56ビット ■AD/DA変換/24ビット、48/44.1kHz ■全高調波歪率/XLR出力端子(1~8):0.05%、ヘッドフォン端子:0.05% ■ダイナミック・レンジ/XLR出力端子(1~8):110dB ■クロストーク@1kHz/XLR入力端子(1~8):-80dB(PAD:ON、入力ゲイン:+10dBu)、XLR出力端子(1~8):-100dB ■ノンクリップ最大出力レベル/XLR出力端子(1~8):+22dBu(1kHz、10kΩ負荷時)、ヘッドフォン端子:150mW+150mW(1kHz、40Ω負荷時) ■外形寸法/卓上時:482(W)×581(D)×221(H)mm ■重量/14kg