KORG Wavedrum WD-X/オープン・プライス(市場予想価格50,000円前後)
KORGは10中旬にダイナミック・パーカッション・シンセサイザーWavedrum WD-Xを発売する。
オリジナルのWavedrum(225,000円)は、1994年にリリースされた製品。実際のドラム・ヘッドを本体に張り、ヘッドやリムをたたいたサウンドをソースとして、これを物理モデリング技術などによって加工・発音させることで、生楽器に匹敵する表現能力を獲得していた。新モデルのWavedrum WD-Xもそうした特徴を継承。圧力センサーとピックアップの組み合わせで、たたく、こする、ひっかくといった演奏のニュアンスに合わせたサウンドを表現できる。つまり、同一プログラムでもたたく強さや押さえる位置、押さえ込む量、リムとヘッドとの共振などで、全く異なるサウンドを使い分けることが可能となっている。
発音方式には、DSP技術によりアナログ、倍音加算、ノンリニア、フィジカル・モデリングなどを組み合わせたシンセサイズ・アルゴリズムを36種類内蔵。さらにPCM音源もヘッド用に100音色、リム用に100音色備え、これらを駆使してオーソドックスなパーカッションから希少な民族楽器、さらには本機独自のサウンドまでを100種類のプリセットとして用意する。またユーザー・メモリーも100用意されている。
そのほか100種類のループ・フレーズや、オーディオ・プレーヤーなどが接続可能なAUXインプット端子も搭載し、一人での演奏・練習でも十分楽しめるのもポイント。もちろんAUXインプットにはもう1台のWavedrum WD-Xを接続して、2台で出力系統をまとめることも可能だ。自宅での練習やモニターに便利なヘッドフォン端子も装備している。市販のスネア・スタンドや別売りの立奏用スタンドにマウントしての演奏はもちろん、ひざの上やテーブルの上に置いて気軽に演奏できる点もうれしい。
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Wavedrum WD-X製品情報