KORG MicroSampler/61,950円
KORGはコンパクトなキーボードのMicroシリーズの新製品として、MicroSamplerを9月下旬に発売する。
鍵盤を備えたことで、パッド・サンプラーのようなトリガー・プレイはもちろん、サンプルに音程を付けて演奏することも容易。ライン入力はもちろん、マイク入力端子も備えており、内部でのリサンプリングも可能だ。グースネック・マイクも付属しているため、声や生楽器などを思いつくままにサンプリングし、鍵盤からトリガーしたり、内蔵のステップ・シーケンサーでパターンを組んだり、数小節のループとして鳴らしたりと、ユーザーの工夫次第でさまざまな使い方ができるのが特徴だ。鍵盤にはナチュラル・タッチ・ミニ・キーボードを採用し、ミニ・サイズでありながらタッチを追求した仕上がりとなっている。
サンプリング周波数は6/12/24/48kHzから選択可能で、最大同時発音数は14。リバース再生、タイム・ストレッチ、ノーマライズやトランケート(必要部分の切り出し)といった編集機能を備える。音色数は1バンクにつき36サンプル(最大160秒:モノラル/48kHz時)。これとシーケンス16パターンを1バンクとし、合計8バンク分のデータを本体内に保存できる。また、本体にはUSB端子を搭載。コンピューターへ接続し、専用ソフトでのライブラリ管理/バックアップが行える上、WAV/AIFFデータの読み込み/書き出しにも対応する。
サンプリング・モードも多彩。打楽器などに向いたONESHOT、鍵盤を押している間だけ音を鳴らすGATE、ループ・フレーズに適したLOOPといった一般的なサンプラーでもなじみ深い方式に加え、押した鍵盤に次々とサンプリングしていけるKEY GATE、ドラム・フレーズなどのピークを検出して一音ごとに鍵盤に割り振るAUTO NEXTといったモードも備えている。
パターン・シーケンサーは、1バンク最大64,000音(1パターン最大16,000音)を記録可能。オーバー・ダビングが行えるため、最初にキック、次にスネア......といった具合にパターンの構築が行える。また同一バンク内の16パターンは再生中に切り替えることができるので、これを生かしたパフォーマンスも行えそうだ。
さらに、Kaoss Padシリーズ直系のエフェクト・アルゴリズムを21種類内蔵。ディレイ、コーラスといったリング・モジュレータやグレイン・シフターといった劇的な効果が得られるものまでをラインナップしている。
下のムービーは発表会でのデモの様子。ヒューマン・ビート・ボックス・チームBEATSICK.JPが、パターン・シーケンサーを駆使しながらリアルタイムでサンプリング&トラック構築する様子から、いかに手軽に扱えるマシンかがよく分かるだろう。
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