VICTORから、音楽レッスンに特化したPCMレコーダーLesson Master XA-LM1が10月上旬に発売となる。日本ビクターの開発担当者が開発中のモデルを持参してくれたので、これを元に紹介していこう。
Lesson Masterの名の通り、本機は楽器の練習を録音することを目的としたステレオ・レコーダー。WAV(16ビット/48kHz)またはMP3(128/192bps/44.1kHz)での録音が可能で、本体にフローティング・マウントされたステレオ・マイクで収音を行う。また、28mm口径のモノラル・スピーカーを内蔵し、収録した音声を手軽に確認することができる。メディアにはマイクロSDカードを使用し、2GBのカードが付属。この付属カードでは、WAVなら約2時間40分、MP3(128kbps)なら約33時間の録音が行える。電源には単四電池2本か、USBバス・パワーを使用する。付属のアルカリ電池の場合は、約12時間の録音が行えるそうだ。
楽器練習用として特に注力した部分は、クロマチック・チューナーやメトロノームの搭載。チューナーには定評あるKORG製エンジンを採用するとともに、基準音の再生機能も実装している。またメトロノームは音とともにチューナーのLEDでもビートを表示する(録音時にはLEDのみ点灯)。
模範演奏の後に自分の演奏を自動録音し、その違いを簡単に比較できる"聴き比べレッスン"機能のほか、複数のファイルから良いポイントだけを抜き出し、別のフォルダーにまとめる"良いとこ取り編集"、指定した部分を本体上から別のSDカードへコピーできる"カードで簡単スピードダビング"などの編集機能も充実。そのほか2点間のリピート再生や、ピッチが変わらない変速再生(50〜150%)、画面に表示されるカレンダーからファイル検索できる"カレンダー検索"などの機能も備える。
外部入力(モノラル・フォーン)からはコンタクト・マイクなどを接続可能。エレキギターの直結なども可能だという(ギター用エフェクトなどは未搭載)。
そのほか、大型ディスプレイの採用はメニューの文字の表示サイズ、ボタン・サイズなど、デジタル機器に不慣れな人にも扱いやすいデザインを目指したとのこと。電池を含め117gという軽量設計は、楽器や譜面などたくさんの荷物を持っていく際にはうれしい配慮だと言えるだろう。
[関連リンク]
日本ビクター
【報道発表】音楽レッスン用レコーダー「XA-LM1」を発売(2009年8月26日)
XA-LM1カタログ(PDFファイル)