ROLAND、パッド・サンプラーSP-404のブラッシュアップ・モデル

ROLANDSP-404SX
SDHCカード対応で大容量化を実現。音切れのないエフェクト、シャッフル・クオンタイズ対応シーケンサーも装備

ROLAND SP-404SX オープン・プライス



ROLANDはコンパクト・サイズのパッド・サンプラー、SP-404SXを発表した。メモリーを記録媒体に採用した同社のコンパクト・サンプラーSPシリーズは、SP-202の登場から12年で累計30万台の出荷を誇っている。最新鋭機であるSP-404SXは、12個のパッドと3個のコントロール・ノブを備えたデザインをロング・セラー・モデルSP-404から踏襲。記録メディアには新たにSDカード(SDHC対応)を採用し、最大32GB、モノラル換算で合計96時間(16ビット/44.1Hz)の記録が行える。また、ヒップホップ、R&B、エレクトロなどのループ/ワンショット・サウンド60種を収録した1GBのカードが付属する。本機では12個のパッドを1バンクとし、計10バンクを切り替えて使用可能。シャッフル対応のクオンタイズ機能付きパターン・シーケンサーで、オリジナル・パターンの作成も行える。


さらに、新たに搭載したファンクション・ボタンによって、それぞれのパッドへ新たな機能を追加。サンプルのコピーや入れ替え、WAVファイルのインポートなど、使用頻度の高い機能へダイレクトにアクセスできるようになった。特に新機能"ポーズ"では、長尺サンプルの一時停止が可能となり、演劇のリハーサルなどに便利。また、12種類の効果音サンプルも内蔵している。


従来のSPシリーズでも人気のエフェクトは、29種類をスタンバイ。ボイス・トランスフォーマーや過激なデジタルひずみを生み出すビット・クラッシュ、リバーブ、ディレイ、スクラッチ風のサウンドが得られるDJFX LOOPERなどが用意されている。エフェクトの切り換え時に音切れが無いのもポイントで、DJやライブ・パフォーマンスも万全。また、17種類のエフェクトには、意図せず過激なセッティングになることを防ぐエフェクト・リミット・モードも備えられている。


サンプリング・ソースはライン入力、マイク入力に加え、本体内蔵マイクも用意されているので、いつでもどこでもサンプリングが可能。単三電池6本での駆動にも対応する(充電式ニッケル水素電池で約5時間駆動可能)。


また、新たにオーディオのインポートなどを簡単に行えるコンピューター用ユーティリティ・ソフトも同梱。パッドへのサンプル・アサインがグラフィカルに行えることに加え、SP-404で使用したコンパクト・フラッシュのデータを一括変換することも可能となっている。


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▲フロント・パネル


ROLAND_SP-404SXR.jpg

▲リア・パネル


[関連リンク]
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SP-404SX製品情報
Roland CONNECT(秋の新製品特設サイト)


ROLAND
SP-404SX
オープン・プライス
■最大同時発音数/12音 ■記録可能データ/サンプル:120(SDカード上に記録)、パターン:120(SDカード上に記録) ■サンプリング時間(1GBカード使用時)/:約90分(ステレオ)、約180分(モノラル) ※サンプル1つにつき最大2GB(ステレオ約180分) ■データ・フォーマット/16ビット・リニア(WAV/AIFF)、44.1kHz ■パターン・シーケンサー 最大記録音数約16,000音、分解能=96ティック/4分音符、パターン小節長=1〜99小節、レコーディング方法=リアルタイム・ループ・レコーディング(シャッフル・クオンタイズ可) ■エフェクト/29種類 ■パッド/12個+サブパッド×1 ■ディスプレイ/7セグメント×3桁(LED) ■内蔵マイク/モノラル×1 ■電源/DC9V(ACアダプターまたは単三電池×6) ■連続使用時の電池寿命/充電式ニッケル水素電池:約5時間、アルカリ電池=約4時間 ■外形寸法/117.6(W)×72.1(D)×256.7(H)mm ■重量/1.2kg ■付属品/ACアダプター(PSB-1U)、SDカード(1GB)、SP-404SX Utility CD-ROM、取扱説明書、他