英AUDIENTの16chアナログ・ミキシング・コンソール

AUDIENTZen 16
マイクプリ/オートメーションの有無が選択可能なDAWスタジオ用アナログ卓

AUDIENT Zen 16
マイクプリ無し/フェーダー・オートメーション無し:1,774,500円
マイクプリ有り/フェーダー・オートメーション無し:2,026,500円
マイクプリ無し/フェーダー・オートメーション有り:2,163,000円
マイクプリ有り/フェーダー・オートメーション有り:2,425,500円



元DDAの開発者が1997年に興したイギリスのコンソール・メーカー、AUDIENTより、レコーディング&ミックス・ダウンを想定したアナログ・コンソールZenがリリースされた。現在のところ16ch仕様のモデルZen 16が発売されており、今秋には32chモデルもZen 32登場する予定となっている。


マイクプリ有り/無しの両バージョンが選択可能。DAWシステムとの組み合わせを想定し、インプット・チャンネルにはマイク、ライン、DAWリターンの3系統の入力が切り替えられるようになっている。また、各チャンネルにはDAWのオーディオI/Oとの接続に便利なダイレクト・アウトも用意されている。そのほか、各チャンネルのインサート端子をセンド/リターンが独立したTRSフォーン(バランス)端子で実装している。


出力系は、メインのステレオ・アウトに加え、ステレオ・サブグループ×2、モノラル・サブグループ×2という構成で、それぞれインサート端子を装備。AUX×4+CUE×2も用意されており、トークバック機能も内蔵する。モニター出力もメインとALT×2でステレオ3系統がスタンバイされている。また、マスター・アウトにオプションのADコンバーターを搭載することで、AES/EBUおよびS/P DIF(オプティカル/コアキシャル)でのデジタル出力にも対応。内蔵クロックでは96kHzまででの出力だが、外部からのクロック供給によって192kHzにも対応する。
メインのステレオ・バスには定評あるバス・コンプレッサーを装備。しかもコンプを通さないバイパス音とコンプ処理済みの音をDry/Wetノブでバランス調整することも可能だ。


モデルは前述のインプット・チャンネル数、マイクプリ搭載の有無に加え、ムービング・フェーダー・オートメーションの有無でも選択可能。このフェーダー・オートメーションはHUIプロトコルでのMIDIコントロールに対応しており、DAWソフトのオートメーション機能を使ってコントロールすることにより、アナログ卓上でのオートメーションを実現するというものだ。フェーダー以外にもミュート、トランスポートがDAWソフトと連動する。


Audient_Zen_Channel1.jpg

▲チャンネル・セクション


Audient_Zen_Master.jpg

▲マスター・セクション


Audient_Zen_rear.jpg

▲リア・パネル



[関連サイト]
松田通商
Zen製品情報(松田通商サイト)
Zen製品情報(AUDIENTサイト/英語)


AUDIENT
Zen 16
1,774,500円〜2,425,500円(AES/EBU&S/P DIFオプション63,000円)
■周波数特性/20Hz〜20kHz(±0.3dB) ■THD+ノイズ/<0.005%@1kHz ■ノイズ<Mic EIN(20Hz〜20kHz, 150R source)>/127.5dBu以下 ■バス・ノイズ(全入力接続時)/80dBu以下 ■最大入力/マイク:+21dBu以上、ライン:+27dBu以上 ■最大出力/+26dBu