
BOSEは今秋発売のPAスピーカー、F1を6月23〜24日に大阪で開催されるサウンドフェスタで国内初披露。イベント内の「小型スピーカー試聴会」でそのサウンドを聴くことができる。今回、編集部ではこのサウンドフェスタに先駆けてF1に触れることができたので、速報としてその特徴をお届けしよう。
垂直カバレージを会場特性に合わせてコントロール
F1はフルレンジ・ユニットのF1 Model 812とサブウーファーのF1 Subwooferからなるアクティブ・スピーカー・システム。F1 Model 812は中高域を担当する2.25インチ・ドライバー8基を垂直に並べ、その後方に12インチの低域ユニットを搭載する。クロスオーバー周波数は600Hzで、一般的な2ウェイ・スピーカーよりもかなり低く設定されているのもポイント。これにより、よりシャープな指向性制御と、つながりの良い中域〜中高域の再生を実現している。水平指向性は100度。1,000WのクラスDパワー・アンプを搭載する。




同クラス相当のモデルに比べ40%ほど軽量なサブウーファー
オプションのF1 Subwooferは、10インチ・ユニットを2基搭載、パワー・アンプは1,000Wという仕様だ。18インチ・ユニット/1,000Wクラスのサブウーファーと同等のパフォーマンスを備えながら、一般的な18インチ・モデルが約40kg前後なのに対し、F1 Subwooferは約24.9kgという軽量さを誇る。F1 Model 812も約20kgと、驚くほど軽量。Model 812+Subwoofer(ステレオ)で合計4,000W、500人規模までカバーできるという。にもかかわらず、F1 Model 812は持ってみると、一昔前の15インチのウェッジ・モニター(パッシブ)程度にしか感じられない。

そして、F1 Subwooferには、Model 812を上部にマウントするためのスタンドも内蔵されている。軽量さとあいまって、組み立てもスピーディに行える。4,000Wクラスのシステムをこれだけ軽々と扱えるのは、F1の大きなポイントだろう。
F1のサウンドをいち早く聴くにはサウンドフェスタへ!
試聴はロック、女性ボーカルのアコースティック、ダンス・トラックで行った。アンプからダイレクトに出ているかのように感じるギター・サウンド、生々しいボーカルなどが印象的だ。低域も十分で、36畳あるスタジオでは簡単に飽和してしまうほどの大音量を楽に出せる。
これだけコンパクトであるにもかかわらず、500人クラスの会場をカバーできるF1。小型軽量で一人でも仕込みが行えるのは、大きなメリットといえるだろう。このF1のサウンド、6月23〜24日にグランキューブ大阪で開催されるサウンドフェスタ(入場無料/申込制)での「小型スピーカー試聴会」で試聴できる(10:55〜/BOSE F1の試聴は12:00〜)。来場予定の方は、ぜひこの新しいF1のサウンドを体験していただきたい。取材協力:サウンドスタジオノア野方店
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