「GLITCH HOP & MOOMBAHCORE」製品レビュー:現在進行形のEDMの最先端を体感できるサウンド・ライブラリー

FREAKY LOOPSGLITCH HOP & MOOMBAHCORE

世界中でEDMがブームになりながら、EDMというジャンルはさらに進化を続けています。新たに細分化されたジャンルがさまざまなアーティストの手により生み出され、2010年以降では特にこのサンプリング音源がテーマとしているグリッチ・ホップやムーンバーコアが、シンセ・サウンドやコードの鳴り方として目立っているのです。これらは最先端をさらに変化させたジャンルと言えます。そんなジャンルのサンプル素材を44.1kHz/24ビットで収録した本製品。総容量は約799MBと充実しており、ベース、ドラム、シンセなどのループとワンショット素材を収録しています。それぞれの素材のフレーズの作り方や音色/音圧の具合を確認できるという意味でとても参考になる素材集で、ドラムやシンセのワンショットはまさに現在進行形の加工がなされています。速攻性が高いモノばかりでとても扱いやすく、例えば、AKAI PROFESSIONAL MPCのような機材にワンショット素材を並べ、ランダムに音ネタを鳴らすことによって、グリッチ・ホップやムーンバーコアのだいご味を簡単に体験できるでしょう。本来であればワンショット素材を作り込むことで、生み出すジャンルですが、既に即戦力の音ネタがこれだけ用意されているのは、もはや羨ましい限りです。筆者はランダムに音を取り込み波形を切ってさらに並べ変えたりして使用してみました。ジャンルとしてグリチ・ホップ&ムーンバーコアと区切れば、BPM的にもヒップホップの流れに近いです。その要素をもはや型にハメることなくバンド・サウンドやポップスなどに取り入れてみるのもアリだと思います。EDMというジャンルが取り込んでいったこのグリッチ、ムーンバーコアの要素を収録した本素材集を使う方が自由に取り込んで、さらに新しいジャンルを生み出してみてははいかがでしょうか。

FREAKY LOOPS
GLITCH HOP & MOOMBAHCORE
4,410円(為替レートによる価格の変動あり。表記の価格は2014年2月10日現在のもの)
●ダウンロード販売●容量:約799MB●DATA FORMAT:WAV