ギターのサンプル・ライブラリーも増えてきた昨今ですが、フレーズによっては単純なバッキングでも本物感が出なかったりして困ってる人も多いのではないでしょうか？ そのような方にオススメなのがこのGUITAR SESSIONSです。収録フォーマットはWAV、Apple Loops、REX2でテンポは80〜160BPM。サウンドは、テイラー・スウィフト的な今っぽいものからレイドバックした渋いエレキギターのサンプルのほか、アメリカのラジオでよく流れているようなカントリー調なアコギまで幅広く、さまざまなスタイルの楽曲制作に利用できると思います。それらはギター・フレーズのコンストラクション・キットとして、主要キーごとにフォルダー分けされているのはうれしい。この手のライブラリーはフレーズ・サンプルが延々と入っているものが多く、実際の楽曲の中でどのように響くのかがイメージしづらい場合が多いのですが、ファイル名に“Intro”“Bridge”“Verse”“Turnaround”など、シーンに沿ったネーミングがつけられており、使いたいフレーズを簡単に探せます。実際にこのライブラリーを使用してトラック・メイキングしてみたのですが、ギタリストの筆者としてもかなりグッとくる展開のフレーズが入っていたことに驚かされました。しかも、適度にすき間のあるフレーズで構成されているので、組み合わせもしやすく、実際どんどんアイディアが浮かんできてあっという間に１曲できてしまいました。これならギターを弾けない人でも、簡単に曲が作れるはずです。もちろんすべてのファイルがギター単体の素材になっているので、ギター・フレーズのアレンジの参考にもなると思います。また各フォルダーには、プレビュー用の２ミックスも入っているので、こちらも参考になるでしょう。とにかくアイディアをかき立てられるフレーズが満載なので、“本物”のギター・フレーズを取り入れたい人に特にオススメできるライブラリーです。
