ハウスにも向けたジャジィかつファンキーなベース・フレーズを収録

SAMPLEPHONICSSimon Goulding Live Funk Bass Guitar Session 004
シモン・ゴールディングというベーシストが奏でた、ジャジィかつファンキーなベース・フレーズを収める本ライブラリー。ファンクなどのほか、ハウスの制作にも向けられており、総容量約546MBのループが110〜130BPMというテンポごとにフォルダー分けされています。しかも各フォルダー内では"Finger Style""Fretless""Slap Style"というように、奏法や楽器単位でさらなるフォルダー分けがなされているため、素材を選ぶときに迷いづらい優しい設計となります。

内容を聴いてみると、確かに生楽器を使ったディープ・ハウスなどにマッチしそうで、個人的にはファンキーなヒップホップにも合うだろうと感じました。収録素材のファイル名にはキーが記載されている上、4〜8小節という尺が大半なのでベース・ライン作りの研究にも役立つでしょう。


こういったフレーズ・サンプリング系のライブラリーは、ループ・ベースで曲作りしている人に向いていると思いますが、イチから曲を作っていくタイプの人でもイントロや間奏にサンプルを用いると、普段とは違ったアプローチが可能になるのでオススメです。本ライブラリーの中では、"Finger Style"フォルダーに収められた120BPM辺りのワンコード・フレーズが使いやすそうだと感じました。パーカッションの効いたシンプルなハウス・ビートに、このベース・ループとエレピを乗せれば、ラグジュアリーなラウンジにいるようなオシャレで浮遊感のあるトラックが完成しちゃいます。"Bass FX"フォルダーには、グリッサンドの素材やアンプ・ノイズなども含まれており重宝しそう。生ベースのグリッサンドって、サンプルの張り付けで解決できるとすごく楽なんですよね。ちなみに、収録素材はファンキーなんですが、そのリズムはシャッフルしておらずストレート。ハネたドラムよりは、素直な4つ打ちなどとの相性が良いでしょう。


SAMPLEPHONICS
Simon Goulding Live Funk Bass Guitar Session 004
4,620円(為替レートによる価格の変動あり。表記の価格は2012年11月5日現在のもの)
●ダウンロード販売●容量:約546MB●DATA FORMAT:WAV、Acidized WAV、EXS24、NN-XT、REX2、Kontakt 3