旬のディープ〜テック・ハウス制作に必要な素材を集約したライブラリー - サンレコ〜音楽制作と音響のすべてを届けるメディア

SAMPLE MAGICSM19 Organic house

Hideo Kobayashi

ディープ・ハウスやテック・ハウスを制作／リミックスする上で、必要と思われる要素を網羅的に収めた素材集の登場。さまざまな楽器のループ・サンプルや打楽器中心の単発素材などが用意され、総容量は２GBを超えます。さらにWAVから各種サンプラー用パッチまで収録形式も多彩。そこで、某アーティストの楽曲をディープ・ハウスにリミックスするために、このライブラリーを使うことにしました。原曲からはシンセ・パッド１種類とボイス・サンプル３種類を使い、それ以外のほぼ全パートをこの素材集で作ってみます。

まずは基本となるドラム・トラックを構築。単発のキック素材２種類をレイヤーし、ハイハットにはデュレーションの短いもの／長いものを１種類ずつ用います。そこに裏打ちのハイハットや跳ねたリズム感のスネアなどが重なった"これぞハウス"というドラム・ループをオン。もうこれだけでグルーブ感／音色ともに十分に聴けるドラム・トラックが作れてしまいます。ベース・ラインは全体的にノリや音色などのバランスが実によく統一され、何の加工もせずに使うことができます。より自分好みのグルーブに近づけるため、リズム隊には必要に応じてEQやコンプ、エンハンサーなどをかけます。"使える音、旬の音"が数多く用意されているので、短時間でもクオリティの高いのリズム隊を作ることができるでしょう。次に、豊富なパーカス・ループやシンセ系ループの中から好みの素材をセレクト。そのまま使えるものもありますが、コンガ系ループなどはフィルター・ディレイなどで処理してみます。素材集自体の品質の高さからあっさりと作業は完了。声ネタのループや効果音系素材などユニークな音色も多数収録されているので、どんどんトラックが作れそうです。"しばらくはこれだけでも十分な作業ができてしまうな"と思える、そんなライブラリーです。