DJプレイに向けられたデモ・トラック４曲を収めるテックな素材集 - サンレコ〜音楽制作と音響のすべてを届けるメディア

LOOPMASTERSDJ MIXTOOLS 15 - PROGRESSIVE HOUSE & TECH

OSAMU M

DJプレイのデジタル化が進行しているここ数年。DJソフトなどを使えば従来のように手作業でピッチを合わせる必要も無く、常に２～４曲の使いたい部分だけをライブ感覚でミックスできます。DJ MIXTOOLSシリーズはこのようなDJプレイやライブに向けた素材集。新しく発売になった本シリーズの第15弾も、そんなデジタルDJのプレイ幅を広げるにはうってつけのツールです。

本ライブラリーには、プログレッシブ〜テック・ハウスやエレクトロのデモ・トラックが４曲収められています。全曲126BPMで、収録フォーマットはWAVのみです。主なフォルダーは楽曲単位で４つ用意され、それぞれにフル・オケのトラックとパートごとのファイルを収録。ドラムやベース、シンセ、効果音などのほか、"キック＋パーカッション"や"ドラム＋ベース"といったループなど、あらゆるパート／構成が用意されています。例えばデモ・トラック"Destination Known"はモロにプログレッシブ・ハウス／エレクトロ的な作風。ですが、薄くノイズ処理されたカウベルのループ"Perc Loop"や全３種類が用意された野太いシンセ・ループ"Lead Loop"などは、テクノ・トラック用のフレーズとしても機能しそう。リッチー・ホウティン主宰のレーベル、Minusから発表されているようなクリック・ハウス／ミニマル・テクノなどにミックスすると面白そうです。また、各デモ・トラックに用意されているキック抜きのドラム・ループ"Tops Loop"も、現場での使い勝手が良いと思います。フィルターなどのエフェクトをリアルタイムでかけながらシンプルなトラックにミックスすると、ライブ感が増すでしょう。各サウンドは皆さんが普段プレイしているトップ・クリエイターの楽曲に混ぜても全く遜色（そんしょく）の無いクオリティの高さです。自由な視点でこの素材集を活用し、DJプレイの幅を広げてみてはいかがでしょうか？