MUTEKKI audioboutique tribal elements 13,125円MUTEKKIのAudioboutiqueをチェックしたのは約７カ月前。その際友人でもあるプロデューサー、ラモン・ゼンカー氏をインタビューしたとき、次回作としてラテン系のライブラリー集を企画しているとのことでした。氏はWIRE09にも出演したテクノ・ユニット、ハードフロアの一人としても有名ですが、実は1997年に世界的ヒットとなった「サンバDEジャネイロ」のユニット、ベリーニのプロデューサーでもあります（よくサッカー番組で流れている"パラーララララ" 的なアレです）。アシッド・リバイバルで有名なハードフロアの初期作品は、トライバルなパーカションを多用し、グルービーな曲が多く（モリ・カンテの代表曲「Yeke Yeke」のリミックスが有名！）、それが彼らの隠れた魅力でもあるので、今回のライブラリーも十分期待に応えます！前作同様、ADT-AUDIOのコンソール、APOGEE AD-8000、同社のUV22HRなどを使用して音質にこだわり、24ビット録音で非常にノイズが少ないのが心地良し。Live Pack/Apple Loops/REX2/Kontaktなどのプリセットで収録されて楽々ロード。それぞれ２〜３種類のバリエーションを含め、ラテン系ループが62種、パーカション・ループが122種、トライバル・ハウス・ループが125種とブラウズするのが楽しく、飽きのこないセレクション。さらにポルトガル語のボイス・ループが31種あり、男女とも超セクスィー。フィル・イン、FXループや、キック、パーカッション、ハイハットなどの生音の単音も351種、レイン・スティックの音まで収録されて癒されます。これだけで踊れるライブラリーなので、アゲアゲな曲を作りたいときや、アイディアに煮詰まったときにお薦め！ 多分、「サンバDEジャネイロ」のサビ以外の感じは、簡単にできちゃうんじゃないかなー。ダンス・ミュージックはやっぱ、踊ってナンボDEジャネイロでしょ！（『サウンド＆レコーディング・マガジン』2010年2月号より）
