リズムから定番コードのギターまでカントリーのテイストを詰め込んだ一品

BIG FISHNASHVILLE SESSIONS
簡単には真似できないタイム感や節回しはまさしく"本場"ならではの演奏クオリティ

BIG FISH NASHVILLE SESSIONS 13,125円サウンド・ライブラリーの老舗BIG FISHからリリースされた『NASHVILLE SESSIONS』はカントリーに特化されたユニークな内容のサンプリング・ライブラリーです。さすが老舗の製品だけあり、もちろん音質はハイクオリティ。しかもどんなDAWでもマッチするようにWAV(Acidized)、Apple Loops、 REX2の3種類のオーディオ・フォーマットのみでなくStylus RMXに対応している点もポイントが高いです。このライブラリーの魅力は22種類のコンストラクション・キットの使い勝手の良さにあります。各キットにはDrum/Bass/Guitarをベーシックに、曲調に応じてFiddle、Mandolin、Pedal Steelなどが用意されています。便利なのが定番のコード進行を使いA/Bメロ、エンディング用とそれぞれ2、3種類のバリエーションで、8小節ほどのサイズで収録されている点で、選択して並べるだけでも本格的なカントリーのトラックが簡単に出来上がります。また特筆すべきはその演奏クオリティで、この簡単には真似できないタイム感や節回しはまさしく"本場"ならではのものです。本格的なカントリーのバック・トラック制作にバッチリなのはもちろんですが、個人的にお勧めなのは少々ひねくれた使い方。スライスしまくって並べ替えたり、過激にプロセッシングしても"カントリー風味"はすごくタフなのですき間からきちんと香ってきます。それらをスパイスとして全く方向の違うブレイクビーツなどと合わせると絶妙なミスマッチ感が得られてかなり面白いです。Stylus RMXのChaos機能を使いランダムにリピートや逆回転、スライスの組み替えをさせて遊んでいたら思わず夢中になってしまいました。カントリー好きの方はもちろん"カントリーなんか興味ない"という人にこそより勧めたくなる製品です。(『サウンド&レコーディング・マガジン』2010年2月号より)

BIG FISH
NASHVILLE SESSIONS
13,125円
■メディア:DVD-ROM1枚 ■容量:合計7.44GB ■DATA FORMAT:AIFF/WAV/Acidized-WAV/Apple Loops/REX2/StylusRMX