MUTEKKI audioboutique electric elements 13,125円 ドイツのMUTEKKIといえば、エレクトロ・ハウス系の音楽レーベルですが、ライブラリー・ソフトも数々リリースしています。今回は、友人でもあり制作者の１人で、ハードフロアでも有名なラモン・ゼンカー氏にインタビューしてみました。１年掛かりでDJ Haradaとともに仕上げたという力作、早速チェックしましょう。まず制作にあたり、使用機材はAPPLE Logic、DIGIDESIGN Pro Tools、ADT AUDIOのミキサー、 APOGEE AD-8000、UV22HR。ループ類はNATIVE INSTRUMENTS Reaktor、FXやノイズ類はNORD Nord Modular G2やLINPLUG Albinoだそうです。ほかのライブラリーと差別化するため、誰でも持っている単音のハイハットやシンバルはあえて収録せず、代わりにバスドラにこだわり、テックハウス、ミニマル、エレクトロ・ハウスに特化した内容にしたとのこと。特にキックが豊富で、一定のチューンに統一され、こんなにROLAND TR-909のバリエーションがあったのかと脱帽します。またライブラリーでは珍しくステレオ処理されたクラップ類や、ビンテージ・シンセのARP 2600、PPG Wave 2.3などを収録。特にROLAND SH-101が素直な音で、野太く録音されています。もちろん重厚なサブベース・ライン、適度に跳ねたクリック系のハットやパーカッションのループ、クリック系に特化したドラム・キット、単音モノの選りすぐりのベースやシンセが、Apple Loops、 REX、 Kontaktなどのプリセットで収録されて使いやすい。ラモン氏いわく、注意深く素材を選び、ループをチェックしているだけでアイディアがわいてくるように気を付けたそう。最後に２人からのメッセージで、「僕らの素材をガンガン使って、カッコイイ曲を作ってください！」と頂きました。また、次回作（多分ラテン系）の準備をしているそうで、今から楽しみです！（サウンド＆レコーディング・マガジン2009年６月号より）
