16ビット&24ビットでオーケストラ・サウンドを網羅

EAST WESTQuantum Leap Symphonic Orchestra Ediotion
オーケストラ・ライブラリー"Quantum Leap"シリーズの最新版が満を持して登場しました。

以前のバージョンはNATIVE INSTRUMENTS Kontakt Playerが付属していましたが、今バージョン新たに専用プレーヤーの"PLAYエンジン"用に再プログラミングされており、PLAYエンジンはAudio Units/VST/RTASに加えスタンドアローンでも使用できます。約200GBにも及ぶ本ライブラリーには、各楽器ごとにソロ、小〜大人数とさまざまな編成があり、すべての音色をコンサート・ホールにて3カ所のマイク・ポジションからぜいたくに16ビットと24ビットで収録。各マイクの音量をコントロールでき、距離感や空間のイメージを自在に変えることも可能です。実際に使用してまず思ったのが、PLAYエンジンがとても触りやすいです。音色選択画面が見やすいので抵抗感がありません。これはソフト音源には大事なことだと思います。楽器ごとの奏法は相当な数が収められており、キー・スイッチを駆使することで、表現力のある演奏を作り上げることができます。また秀逸なのが楽器の残響音。押さえた鍵盤を離すのと同時に、"演奏の切れ際サンプル"が再生されるので自然な減衰を得ることができ、さらに新しく搭載されたサンプリング・リバーブがオケ全体に自然な響きを加えてくれます。音色はコンサート・ホールで収録されただけあり、大編成時の迫力はハリウッド映画のそれです。故に、ロックやポップスでよく聴く、スタジオでの収録音を求める場合には向いてないかもしれません。管楽器のフォールなど、特殊奏法が未収録なことからも、クラシック的な演奏だと言えます。それにしても、以前では考えられない新価格で手に入れることができるようになった本ソフト。大人数オーケストラの迫力を求める方にはお薦です!

EAST WEST
Quantum Leap Symphonic Orchestra Ediotion
オープン・プライス(市場予想価格149,800円前後)

■メディア:DVD-ROM 27枚
■容量:194GB
■DATA FORMAT:PLAY