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1Uサイズで26イン/26アウトが可能なオーディオ・インターフェース

M-AUDIOProFire 2626

M-AUDIOの真打ち、FireWire接続の24ビット/192kHz対応オーディオ・インターフェースProFire 2626の登場です。Octaneテクノロジー搭載プリアンプによる音質向上、アナログ×8chに加え2系統のADATオプティカルやS/P DIFで計26chもの同時入出力を可能にした豪華な内容で、価格的にも同社ラインナップのトップに位置付けされます。そんなProFire 2626、いかに最高峰なのか? 特に音質面でどれだけ良いのか? 皆さんの知りたいところを重点的に攻めていきます。

くっきりとしてメリハリのある
サウンド・キャラクター


まず本機の外観は、黒を基調にシルバー・メタリックの高級感あふれる感じです。フロント/リア・パネル共にスッキリとレイアウトされていて使いやすく、特に2系統用意されたヘッドフォン端子は、2人のユーザーが個別に音量を設定できて便利です。一つ目の大きなウリは音質の良さ。まずAPPLE Logic Proのソフト・シンセを鳴らした時点で“あれ? 音がいい!”と、すぐにDAの質の高さに気付きました。ダイナミクスが広く感じられ、低価格のオーディオ・インターフェースにありがちな“べちゃっ”としたつぶれ感がありません。ピークの多いドラム音もバチッと響かせてくれる、いわゆる“抜けの良い”音だったのです。この傾向はマイクプリについても同様でした。私の所有するオーディオ・インターフェース数台とProFire 2626のマイクプリ経由でボーカル、アコギ、生ドラムなどの素材を入力、各機のデジタル出力をDIGIDESIGN Pro Toolsに録音して、マイクプリの音質比較を行いました。結果、私のインターフェースたちは惨敗……ProFire 2626の場合、バス・ドラムのドシンとしたボトムが強調されるものの、アタック感は失われないのが好印象。ボーカルは輪郭がくっきりした感じで、ギターもエッジがはっきりと聴き取れます。マイクプリ自体のS/Nが良いのか、音の“無い”部分と“ある”部分のメリハリが利いており、このキャラクター付けはとても良いと思います。このクオリティなら音がつぶれがちな低価格帯のマイクを使用しても、十分メリハリのある音質で録音できるのではないでしょうか。

Pro Tools M-Powered互換で
多彩なDAWシステムに適合


次の注目点は入出力の多さです、アナログ入出力×8、2系統のADATオプティカル端子(S/MUX対応)による16ch入出力(44.1/48kHz使用時)、加えてS/P DIFのステレオ入出力により、26chもの音声を同時に扱えます。“そんなにたくさん必要なの?”と思う方もいるかと思いますが、いやいや必要なのですよ。DAWを外部のデジタル・ミキサーに接続したり、2台以上のコンピューターを同時使用して作業するアーティスト/エンジニアはたくさんいます。そんなときにADATの16ch入出力は超強力! 私も音源用と録音用にコンピューターを複数台所有していますが、いつもはADAT1系統の8ch分しかやり取りできないのが、本機を使用すれば作業効率倍増です。さらに本機はASIO、DirectX、MME、GSIF2、Core Audioに対応し、ほぼすべての音楽ソフトで使用可能。Logic ProやSTEINBERG Cubase 4、何でも安定動作するので、音源用システムに使ってもいいですし、逆に同社のウリの一つであるPro Tools M-Powered 7.4を購入して、レコーディングの中核を担わせてもバッチリ。使用するDAWソフトを限定されない自由度の高さ、そして入出力の多彩さで、さまざまなシステムが構築可能なのです。3つ目の注目点は付属のDSPミキサー。18本の入力フェーダーは26入力を自由にアサイン可能で、ミキサー出力も26アウトに自在にアサインできます。例えばヘッドフォンにクリックだけを返すなど、ステージで役立ちそうな設定も簡単に実現。AUX送りも同様で、例えばAUXをアナログ出力の一つにアサインして外部エフェクターを接続すれば、CPUパワーを使わずにモニターのリバーブを作ったりできます。スペック的な話をほとんどしませんでしたが、本機の仕様はトップ・クラスです。個人的には10万円台の価格を付けても惜しくないほどの実力だと思いました。プロを目指す人にとって、将来的に買って損の無い一基でしょう。20080901-11-002

▲リア・パネル。左よりFireWire端子×2、ブレイクアウト・ケーブル端子(D-Sub 9ピン)、ADATオプティカル入出力×2系統、ライン出力(TRSフォーン)×8、マイク/ライン入力(XLR/TRSフォーン・コンボ)×8


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▲DSPミキサーでは18本のフェーダー入力も自由にソースを選択できる

M-AUDIO
ProFire 2626
オープン・プライス(市場予想価格/79,800円前後)

SPECIFICATIONS

ライン入力(バランス)
▪周波数特性/20Hz〜22kHz(±0.1dB、48kHz)、192kHz:20Hz〜80kHz(±0.4dB)
▪ダイナミック・レンジ/110dB(A特性)
▪SN比/−110dB(A特性)
▪最大入力レベル/+19.6dBu
ライン出力(バランス)
▪周波数特性/20Hz〜22kHz(±0.1dB)、192kHz:20Hz〜80kHz(±0.6dB)
▪ダイナミック・レンジ/110dB(A特性)
▪SN比/−110dB(A特性)
▪最大出力レベル/+20.2dBu(定格)
全体
▪外形寸法/483(W)×45(H)×235(D)mm
▪重量/3.3kg

REQUIREMENTS

▪Windows/Windows XP(SP2)またはVista(32ビット)、INTEL Pentium 4 1.6GHz以上のCPU、512MB以上のRAM(Vistaでは1GB以上のRAM)、FireWire 400端子
▪Mac/Mac OS X 10.4.10以降、G4 1GHz以上のCPU、512MB以上のRAM、FireWire 400端子