多彩なサウンドと強力な編集機能が魅力のエレクトロニカ系ライブラリー

FIXED NOISEOTTO
製品名ずばりの、エレクトロニカ・シーンで活躍するアーティスト、オットー・フォン・シーラークが制作/監修を手掛けたライブラリーです。プレーヤーにはNATIVE INSTRUMENTS Kontakt Player 2を採用しているため、ループ素材のマスター・テンポへの同期、各インストゥルメント独自のGUIやエフェクト、ランダム・シーケンスの自動生成/加工もできる優れもの。ややこしいプログラミング・ソフトを使用せずとも、楽曲制作からライブまでできてしまうのであります。

気になる音色の方はというと、当然のことながらマイアミ系エレクトロニカ。文字にして表すのが非常に困難な、言わゆる擬音系サウンドが多数収録されています。単音で聴くと"何に使うの?"という変態サウンドが本製品の特徴。特にリズムに力が入っており、アコースティックなものからグリッチ系まで、その手の楽曲で使えそうなサウンドが多数収録されています。個人的にはガバ系の音色やパーカッション的に使えそうなサウンドが気に入りました。ループ素材は、単音ではただのビープ音や意味不明な音も"組み合わせるとこうなるのね"という感じで楽しめますし、ループを重ねていくだけでそれっぽい曲の雰囲気が手軽に演出できます。面白いのは、素材を本体のシーケンス機能で加工することで新たなフレーズをどんどん作り出せるところ。適当にパラメーターを触っているだけで新たなパターンが次々とできるので、"エレクトロニカを作りたいけど、どうやっていいか分からない"なんて人にもお薦めできます。個人的には、楽曲制作用音源ライブラリーとしての使用はもちろん、5.1chサラウンド・フォーマットも収録されているので、映像クリエイターがBGMや効果音のライブラリーとして持っていても損はないと感じました。

FIXED NOISE
OTTO
オープン・プライス(市場予想価格/27,300円前後)

■メディア:DVD-ROM 1枚
■容量:約4GB
■DATA FORMAT:Kontakt