90年代イタロハウスを再現!サンプルパック『WAVETICK ITALO HOUSE』の魅力と使い方

 今回紹介するのは『ITALO HOUSE』というサンプル・パック。その名の通りイタロ・ハウスなど1990年代のハウスを感じさせるドラム、ベース、ギター&ピアノ、シンセ、FXのループやワンショットをWAVファイルで収録しています。

 ドラムのループは“Full Grooves”“Solo Kick”“Stripped”“Top & Percussion”の4つのフォルダーに分かれており、組合わせも豊富。そのまま貼り付けていくだけで楽曲のビートの部分を補うことができます。また90'sライクなシンセのループが充実しており、ドラムと並べるだけで“あの時代の雰囲気”がしっかり楽しめます。ただ、ピアノの素材が少なめなので、ピアノを多用したトラックを作ろうとすると少し物足りないかもしれません。ワンショットにはほとんどエフェクトが加えられていないので、ストレスなく自分好みの音色に調整できます。個人的に、“リバーブをかけないでほしかったな”と思うことがよくあるので、これはとてもうれしいです。

 使ってみたところ、90'sハウスはもちろん、140BPM前後の4つ打ちのドラムを組み、上モノやベースのピッチを変えてメロディを作ることで、トレンドであるBPM速めのハウスのようなトラックの制作も可能でした。またBandcampなどで特に人気のある現行のハード・ハウスやスピード・ガラージはこの時代の音を使うことが多いので、そういう用途でもかなりしっくりきます。汎用性が高く、アイディア次第でいろいろな使い方ができそうなので、90'sライクなサンプルをお持ちではない方に特にお薦めです。

BUDDHAHOUSE
【Profile】平成元年生まれ。札幌 山鼻出身のDJ /Producer。2005年からDJとしての活動を開始。道内外での活動ののち16年に拠点を東京へ移す。2016年、国内老舗ネットレーベル“sabacanrecords”から初となるEP『Summer Breeze』をリリース。2017年9月に自主レーベル“FRUITPARLOR”を立ち上げ、2018年4月、自身初となるミニアルバム『禁忌』を同レーベルよりリリース。iTunes electronicアルバムチャートにて1位獲得。全国各地のクラブから、“森、道、市場”“MusicUnity”などの音楽フェスへの出演、鞘師里保のLIVEサポートなど、さまざまな現場で活動中。また、DJのほかにもPARKGOLFとのPodcast「2名」が現在不定期配信中。

 

 

WAVETICK
ITALO HOUSE

3,080円

(為替レートによる価格の変動あり)

WAVETICK ITALO HOUSE

▪メディア:ダウンロード販売 ▪容量:約312 MB ▪データ・フォーマット:WAV

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