『ROLLING JUMP UP』は、ジャンプ・アップ/ドラムンベースに特化したサンプル・パック。174〜175BPMの65種のループに加え、10種のコンストラクション・キットとそれぞれのステム・データがWAVで収録されています。
ループはBPMがそろっているので、DAWに貼り付ければベース・ドロップが組み立てられます。ドラム・ループの上に重ねるだけで楽しいですし、エフェクトがかかりすぎておらず、好きに調整しやすいのも大きな魅力です。とはいえ音が弱いわけではなく、ちゃんとジャンプ・アップに欲しい、渋めでカッコいい音がそろっています。音に色が付きすぎていないのでほかの音とのレイヤリングにも使え、しっかり加工すれば自分の個性を出せると感じました。
基本的にワンショットではなくループで収録されているため、過剰なエフェクトを施したり、そのままスライドしてハッピー・アクシデントを楽しむのもよいでしょう。自分は“ROJU1_175_G_Syn_BassLoop_17”の冒頭のようなひずんだベースが大好きでした。ステレオ・イメージがモノラルに近く、ひずみすぎていないので遊びがいがあります。
ジャンプ・アップは、ベースのバリエーションを増やしたり、“コール&レスポンス”の構成が魅力的なジャンルだと思いますので、このサンプル・パックがあると手早くさまざまな種類のベースを抜き差しして遊べるのが楽しいです。もちろん、ジャンプ・アップに限らず、激しいベースが求められるさまざまなジャンルで使えると思います。
hirihiri
【Profile】1999年生、音を割ってしまう音楽プロデューサー。2019年よりパソコンを使った作曲を始める。valkneeへの楽曲提供でアメリカの音楽批評メディア『Pitchfork』から高い評価を受けるほか、yacaとの共作「power!」はSpotify公式プレイリスト「hyperpop」に選出された。lilbesh ramkoとのユニット・142clawzではヒップホップユースシーンで注目を集め、J-POPプロジェクト・PAS TASTAの一員としてもエッジの効いた音作りに取り組んでいる。
THICK SOUNDS
ROLLING JUMP UP
2,915円
(為替レートによる価格の変動あり)
▪メディア:ダウンロード販売 ▪容量:約445 MB ▪データ・フォーマット:WAV