Part③−2 Artist Impression〜H ZETT M meets Seaboard Rise 49

今回新たに登場したSeaboard Riseは、多くのクリエイターから注目を集めており、一度は触ってみたい人も多いだろう。ここでは、CORNELIUS、H ZETT M、砂原良徳の3名にSeaboard Riseの試奏を依頼。実際に触ってみたインプレッションを語っていただいた。

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Seaboardはピッチを自由自在に操れ
感覚的に演奏するのにぴったりな新しい楽器

【First Impression】

Seaboardの存在は少しだけWebサイトで見たことがありました。実際に実物を目の前にすると、まず見た目のカッコ良さにひかれます。薄いですけど重厚感もあり、表面の触り心地もすごく気持ち良いですね。 僕は普段のライブでは、感覚的に演奏するのが好きなんですけど、Seaboardはそれにぴったりだと思います。最大の特徴は、ピッチが自由自在に操れること。音階に縛られないで、どこの国の音楽かも分からないような幻想的な演奏ができそうです。例えばプラネタリウムを見ながら即興で演奏したり、映像に合わせた音楽を作るのも得意そうですね。実際にライブで使ってみたいです。 とにかく見た目から未来を見据えている機器だと思いました。こういう、“何だろう、これは?!”みたいな楽器を作ってくれると、演奏する側の新しいアプローチを引き出してくれると思うんです。素晴らしいですね。触っているだけで創作意欲もわきますし、思いもしない使い方をして新しい音楽に発展していく可能性がありますよね。ずっと触っていたいと思わせる楽器です。

【Check ❶】

普段弾いている鍵盤とは全く感覚が違い、すごくタッチが繊細です。だから鍵盤奏者は、キーボードとは別物と考えた方が取っつきやすいかもしれません。キーボードは鍵盤と鍵盤の間の音を鳴らすには、基本ピッチベンドを使うしかないですが、Riseなら指をスライドさせて鳴らすことができる。それよりもいろんな表現ができるので、面白いですね。

普段弾いている鍵盤とは全く感覚が違い、すごくタッチが繊細です。だから鍵盤奏者は、キーボードとは別物と考えた方が取っつきやすいかもしれません。キーボードは鍵盤と鍵盤の間の音を鳴らすには、基本ピッチベンドを使うしかないですが、Riseなら指をスライドさせて鳴らすことができる。それよりもいろんな表現ができるので、面白いですね。

【Check ❷】

環境音楽やエレクトロニカに合いそうというのが第一印象でしたが、パーカッション系や生音系も豊富に入っていて、音もすごく良かったです。サウンドによっては、タッチやグライドなどで演奏してみないとどんな音が出てくるか分からないものや、独特なピッチで現代音楽もカバーできるような音もありました。エディットもしやすそうですし。僕ならこれをライブで即興演奏に使いたいですね。今回、Bluetoothでも接続して演奏してみましたが、レイテンシーは全く気にならなかったですし。

環境音楽やエレクトロニカに合いそうというのが第一印象でしたが、パーカッション系や生音系も豊富に入っていて、音もすごく良かったです。サウンドによっては、タッチやグライドなどで演奏してみないとどんな音が出てくるか分からないものや、独特なピッチで現代音楽もカバーできるような音もありました。エディットもしやすそうですし。僕ならこれをライブで即興演奏に使いたいですね。今回、Bluetoothでも接続して演奏してみましたが、レイテンシーは全く気にならなかったですし。

 

サウンド&レコーディング・マガジン2016年8月号掲載)