【サウンド&レコーディング・マガジン2012年12月号「Cross・Talk Vol.60」連動】
毎月旬な機材を集め、2人のクリエイターやエンジニアに実際の使用感を対談形式でお聞きする連載「Cross・Talk」。
今回は、人気のノブ付き卓上オーディオI/Oとして、6~7万円の価格帯でしのぎを削る3機種=APOGEE Duet 2/RME Babyface/MOTU Track 16をピックアップした。
本誌内ではエンジニアに山田ノブマサ氏、クリエイターに井筒昭雄氏に登場していただいたが、その両氏が実際にチェック時に録ったオーディオ・ファイルを皆さんにも聴いていただくというのがこのページの趣旨だ。
Part1
アコースティック・ギターの録音~マイクプリのキャラクターをチェック
今回のレコーディングは山田ノブマサ氏の所有するamp'box Recording studioで行った。
井筒氏が弾くエレキを、NEUMANN U67→各機種のマイクプリ→AVID Pro Toolsに録音(24ビット/96kHz)。
使用ギターやマイキングはすべて同じ条件で、オーディI/O自体のローカット機能や内蔵エフェクトは一切かけてない。
WAVをダウンロードする(24ビット/96kHz、zipファイル、13.4MB)
Part2
エレクトリック・ギターの録音~Hi-Zのキャラクターをチェック
今度は井筒氏のエレキギターを、各オーディオI/Oのインストゥルメント端子(Hi-Z)にライン入力して、Pro Toolsに録音(24ビット/96kHz)。
こちらも使用ギターやケーブルは全く同じ条件で、オーディオI/O自体の内蔵エフェクトも一切かけていない。
WAVをダウンロードする(24ビット/96kHz、zipファイル、17MB)
山田ノブマサ
レコーディング・エンジニア/プロデューサー/ドラマー。集積回路の設計技術者からビクタースタジオへ入社、これまでにLOVE PSYCHEDELICO、moumoon、福山雅治など数多くのアーティストを手掛けている。9月よりe-onkyo musicよりハイレゾ配信が始まったELEMENT3『LIVE @ TOKYO』は、"リアルミュージックを高音質で"を目指すamp'boxレーベルの第一弾アーティスト作品で、自身でプロデュースとエンジニアリングを手掛けている。
井筒昭雄
劇伴やCM音楽を中心にその名を知られる作曲家/トラック・メイカー。これまで『猿飛三世』『ファイ・ブレイン 神のパズル』『息もできない夏』『家族の歌』『11人もいる!』『JOKER~許されざる捜査官~』『ブラッディ・マンデイ』などなど大ヒット・ドラマの音楽を多数手掛けてきた。ユニットLEMOとしても活動中。今回のチェックでは愛用のGIBSON Les Paul Special(1957年製)と1942 J-45 Legendでギター演奏も担当してくれた。