【サウンド&レコーディング・マガジン2010年9月号連動】
本誌特集「Webで目立つための自宅マスタリング術」に連動した音声ファイルを公開。4ジャンルの2ミックスのマスタリング前/後を聴き比べ、本誌で解説されているノウハウの有効性を実感いただきたい。
今やデモをSoundCloudやMySpaceなど、Web上のサービスに公開するのは当たり前。日々数え切れないほどの音源がアップされる中、いくら良い曲を作っても、Webサイト上で再生される音がショボければ、正当な評価を受けるのは難しいでしょう。そこでクローズ・アップされるのがマスタリング。高価な機材をそろえたマスタリング・スタジオのクオリティには届かなくとも、手持ちのプラグインを駆使することで、2ミックスの聴こえ方の印象はかなり改善できます。ここではDAW付属プラグインのみを用いて「バンド一発録り」「インスト・ヒップホップ」「エレクトロ・ポップ」「ギター弾き語り」という4ジャンルのマスタリングを敢行。以下にアップされたマスタリング前/後の音源を聴き比べて、その有効性を実感してください。
Track 01 バンド一発録り~マスタリング前
Track 02 バンド一発録り~マスタリング後
Track 03 インスト・ヒップホップ~マスタリング前
Track 04 インスト・ヒップホップ~マスタリング後
Track 05 エレクトロ・ポップ~マスタリング前
Track 06 エレクトロ・ポップ~マスタリング後
Track 07 ギター弾き語り~マスタリング前
Track 08 ギター弾き語り~マスタリング後
エンジニア:早乙女正雄
アルファスタジオA、グリオなどを経て現在はフリーランスで活躍するエンジニア。Jazztronik、豊田道倫などさまざまなジャンルにわたって豊富なレコーディング/ミックス経験を持ち、近年は半野喜弘、大橋トリオとの緊密なコラボレーションで知られる。プライベート・スタジオの構築にも造詣が深く、AOKI Takamasa、AZZURROの諸作でマスタリング・エンジニアとしても手腕をふるっている
マスタリング環境
今回のマスタリング作業を行ったStudio Plexziel。DAWはDIGIDESIGN Pro Tools|HD 8.0.4。モニター・スピーカーは、AUDIO CITYのカスタム・メイド(アンプはAUDIO CITY 2300)とパワードのYAMAHA MSP7 Studioを、モニター・コントローラーのMACKIE. Big Knobで切り替えながら使用しています 今回はWebサイト上での聴こえを念頭に置いたマスタリングのため、コンピューターのディスプレイ脇に置けるサイズのBUFFARO製小型スピーカーも併用して作業を行っています