DIGIGRIDとは、プラグイン・メーカーのWAVESとPA用コンソールのDIGICOがコラボレーションし、2012年に生まれたブランド。イーサーネット・ベースのレコーディング向けオーディオ・プロセッシング・システムを手掛けており、プラグイン駆動用のサーバーを備えたオーディオI/Oやマネージメント・ソフトなどをラインナップ。今年の初めから製品を本格的に発売している。今回のセミナーには、DIGIGRID製品をいち早く導入したサウンド・クリエイター、大島 su-keiが講師として登壇。大島は、来たる3月18日に発売される奥華子のシングル『君がくれた夏』のプロダクションを手掛け、その作業の中でプラグイン・サーバー内蔵のオーディオI/O、DigiGrid DLSを使用。制作を終えた後もDigiGrid IOSを試すなど、DIGIGRID製品に高い関心を示している。セミナーの中ではユーザーならではの視点を生かし、DIGIGRIDシステムの仕組みやメリットを解説。その可能性の高さについて語った。また『君がくれた夏』のセッション・ファイルを公開しつつ、同作のプロダクションでどのように使ったかにも言及。ギタリストの森本隆寛とともに、ギター録りの実演も行い、“ニア・ゼロ・レイテンシー録音”の世界を見せつけた。なお、大島は『サウンド&レコーディング・マガジン』4月号(3月14日発売)に掲載の「DIGIGRIDレポート記事」にも登場しており、独自の使用方法を紹介している。詳しく知りたい人は、手に取ってみてはいかがだろう?
▲会場に用意されたDigiGrid DLS(写真下)。APOGEE Symphony I/O(上)とSGPモードで接続されている
▲こちらはDigiGrid IOS
▲ギタリスト森本隆寛とともに行われたギター録りの実演
大島 su-keiによるDIGIGRIDセミナーが開催!
本日3月13日に、東京渋谷のメディア・インテグレーションでDIGIGRIDに関するセミナーが開催された。本稿では、その模様をレポートしたい。