
Sure Bizは音響コンサルティング/施工サービス“AQE”でこれまでライブ・ハウスやスタジオ、フェスなど、さまざまな場所で音場改善を行ってきた。その中で要望が多かった、AQEのノウハウを投入した製品の開発がスタート。一般発売に向けて、現在はクラウド・ファンディング・サイトmakuakeにてプロジェクトが公開されている(https://www.makuake.com/project/aqe/)。代表の二村氏は「いきなり電源部やブレーカー部の施工をするのは……という方にこれらの製品を使ってもらうことで、“AQEの技術でこんなに音が変わるのか”と実感してもらえると思います」と語る。ノイズ抑制シート“パルシャット”を使ったものから、選び抜かれた木材を使用したものまで、全5種類のアイテムを用意している。このアイテムでAQEの効果を実感していただきたい。
AC Power Black Box

アイソレーション・トランス内蔵の電源ボックス
バランス式アイソレーション・トランスと“パルシャット”を組み合わせた電源ボックス。電源環境に含まれるノイズを低減し、機材本来の性能を引き出すことができる。全帯域がタイトに引き締まり、ひずみの少ない透明感がある音になるとのこと。アルミニウム・シャーシや無酸素銅トランス、CARDAS AUDIO 4181US Duplex Power Outletを使用している。佐伯氏いわく、「電源のノイズが減ったからといって、音楽的に感動する音になるのかというのは別の話。音楽性が向上することにフォーカスして製品を開発しました」。
Ground Isolation Board

電磁波を吸収する木製オーディオ・ボード
電磁波吸収、仮想アース機能を備えたオーディオ・ボード。ボード内部に“パルシャット”などの電磁ノイズ抑制/吸収素材や天然鉱石、仮想アース部には銅やアルミを使用してノイズ低減を実現。機材の下に置くことで、ダイナミックなサウンドになるとのこと。天然一枚板削りだしのBrown(ブビンガ)とWhite(ホワイト・アッシュ)、コスト・パフォーマンスに優れたBasic(シナアピトン合板)をラインナップ。木工職人による手作りのため、希望のサイズでオーダーも可能だ。
MW Insulator

ひずみの少ない音を得られるインシュレーター
金属と木材のハイブリッド構造でできたインシュレーター。ひずみが少ない、透明感とスピード感がある音質になるとのこと。真ちゅうをベースにした特殊クローム・メッキを施し、内部には木材を埋め込んでいる。佐伯氏は「金属と木材というのは楽器の素材です。これらの素材をスピーカーなどの下に置いてあげることで、楽器の音がしっかりと鳴ってくれます」と話す。Ground Isolation Boardの凹部分にはめ込んで使用することで、最大限の効果が得られる。
Cable Isolator

ケーブルへのノイズ干渉を防ぐウッド・ブロック
ケーブルを浮かせることで、床から反射する電磁ノイズの影響を低減する木製ブロック。ブビンガを使用した“Brown”、ホワイト・アッシュの“White”、シナアピトン合板の“Basic”の3種類を用意している。「木材を使うことで、出音に木の響きを乗せることもできるし、レゾナンスのコントロールでひずみも少なくなる」と佐伯氏。木の種類によって音の特徴が異なり、3つの種類を組み合わせることで、それぞれの良さを取り入れたハイブリッドな環境を作ることも可能。
3D Enhancer

置くだけで音場改善効果が見込めるアイテム
スピーカーやCDプレーヤー、アンプなどの機材の天板上、床やデスクに置くことで、制震と同時にルーム・アコースティックを改善。ブビンガを使った“Brown”、ホワイト・アッシュの“White”、シナアピトン合板の“Basic”をラインナップしている。佐伯氏は「例えば、スピーカーは前にだけ音が出ているわけではなく、後ろからの回り込みなど、さまざまな音の流れがあります。それらの空気の振動や流れを整える役割を果たす製品です」と話す。
■AQEプロダクトに関する問い合わせ
Sure Biz
☎03-6425-9232
https://www.surebiz.jp
※“パルシャット”は旭化成の登録商標です