1990年代~2000年代に活躍した伝説的エレクトロニック・ボディ・バンド、SOFT BALLET。彼らのデビュー30周年となった2019年、サウンド&レコーディング・マガジンは代表曲「BODY TO BODY」のリミックス企画を実施した。その後は長らくレア化していたこの音源だが、このたび『BODY TO BODY 30th Anniversary Remixes』として待望の配信スタート。このリミックス企画に参加したクリエイターの一人、砂原良徳へのメール・インタビュー記事(2019年当時)を再掲載するので、実際のリミックスを聴きながらお楽しみいただきたい。
久々に4つ打ちやってみました(砂原良徳)
電気グルーヴのメンバーを経て、ソロとして電子音楽を追究するクリエイター、砂原良徳。森岡が亡くなった際にツイッターで追悼コメントを彼が出していたことを思い出し、リミックス・オファーを出してみると数日熟考した上で、“やります”とのうれしい返事が。しかも、砂原としては久々に直球のテクノ・トラックを作ってくれた……! それが「BODY TO BODY YSST remix」だ。
(本稿はサウンド&レコーディング・マガジン2019年11月号から転載&一部加筆したものです)
──森岡さんが亡くなった際にはツイッターでコメントを出されていましたが、共演をされたこともあったのですか?
砂原 共演はありません。同じイベントで何度か一緒になったことはあります。
──当時、SOFT BALLETのサウンドを聴いてどんな印象をお持ちになりましたか?
砂原 当時はメジャーでこの手の感じは無かったと思います。EBM(エレクトロニック・ボディ・ミュージック)については聴くのは好きでしたが、あまり縁は無かったです。
──同業者として、シンセやビート作りで何か感じるものはありましたか?
砂原 サウンドについてはメタル・パーカッションなどの硬い音のイメージが強かったです。
──藤井さんや遠藤さんの印象は?
砂原 藤井さんはやっぱり硬い音のイメージです。遠藤さんはモデルっぽいイメージ。
──SOFT BALLETで印象に残っている曲はありますか?
砂原 特にこの曲というものは無いですが、ライブのパフォーマンスが良かった印象が強いです。
──今回のリミックスはどのようなコンセプトで着手したのでしょうか?
砂原 ROLAND TB-303を使いたかった。欲求の糸を辿るとこうなってしまった。
──素材のマルチを聴いて感じたことはありますか?
砂原 さまざまな苦労の後が感じられます。
──ズバリこのリミックスの聴き所は?
砂原 久々に4つ打ちやってみましたので聴いてください。

本稿はサウンド&レコーディング・マガジン2019年11月号に掲載。続きは、Webプラン(有料)の「サンレコ読み放題」でぜひチェックしていただきたい。遠藤遼一&藤井麻輝への2019年時点でのメール・インタビューをはじめ、制作関係者の取材レポートや名曲「BODY TO BODY」のトラックシートまで堂々開陳。※当時の付録CDは試聴できません