ARTURIA Minimoog V 2 & Brass 2

フランスARTURIAは、ずっとハードウェア・シンセOriginに注力していた分、ソフト・シンセではMac OS X 10.5(Leopard)への対応が遅れていたりと気になる部分もあったのですが、このNAMMで久しぶりにソフト・シンセ分野での進展を伝えてくれました。

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まずはおなじみMinimoog Vのバージョン2.0です。MOOG公認のクオリティはそのままに、モジュレーションが強化したり、シンセ音を声のように聴かせるボーカル・フィルター(いわゆるフォルマント・フィルター)を追加したりと細かなアップデートもありますが、一番目立つのは画面左上にあるSound Map。これはプリセット音色を用途/傾向などで分類し、2次元マップ上に展開。今使っている音色に近いプリセットをすぐ探せるだけでなく、音色間のモーフィングも可能になっております。
本誌でもシンセの連載がスタートしたばかりですが、自分で音作りができるようになると楽しいですよ!

そして、物理モデリングによる管楽器ソフト・シンセ、Brassもバージョン2.0がお目見えです。

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Brass、と言いながら木管楽器であるサックスが加わりました。フランスのメーカーらしくBUFFET CRAMPONのサックスをベースにしているとのことです。マウスピース(のモデリング・データ)もクラシック向け、ジャズ向けが用意されております。

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さらに、マルチティンバーで使用する際には、各パートの定位を左右はもちろん前後も含めてグラフィカルにコントロール可能です。