METAllianceって何?

ジョージ・マッセンバーグ、エド・チャーニー、エリオット・シャイナーというエンジニア界のスーパー・スターですが、この件に関して補足を。

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ここで彼らがコメントしていたのは、YAMAHAとSTEINBERGがMETAllianceのパートナー企業となったからです。ではそのMETAllianceって何でしょう? 独STEINBERGの日本人スタッフにお話を伺った内容をまとめると……。

METAllianceの“MET”はMUSIC ENGINEERING & TECHNOLOGYの略です。マッセンバーグ、チャーニー、シャイナーの3氏以外にはチャック・アインレー、フランク・フィリペッティ、フィル・ラモーン、アル・シュミットという4氏がメンバーとして名を連ねています。

決して親睦を目的とした団体ではなく、例えば音楽教育者との会議を開催したりといった具体的な行動もしてきているそうですが、彼らが集った主目的はメーカーとの協力関係を築くことで、よりよい製品を作ってもらうよう働きかけていくことにあります。

より優れた音質を提供するために必要な機能・仕様を洗い出し、メーカーに提言する。それを取り入れた製品をリリースした際には、その製品はMETAllianceの認定製品として、彼らは積極的に使い、“これこそ我々が望んでいたものだ”と広く世に伝える……簡単に言えばそういう趣旨だそうです。

それだけのビッグネームなんだから、好き勝手に注文すればいいんじゃないかとも思いがちですが、彼らとしても自分たちが本当に現場で必要としているものを実現するには、自分たちの意見を集約すべきだと判断したのでしょう。いずれにしろ、いずれも鋭い耳を持つ名匠ばかり。今後の活動の拡大に期待したいと思います。

そのほかのパートナー企業や認定製品、活動についてはMETAllianceのサイトをご覧ください。