NATIVE INSTRUMENTSが放つトラック・メイキング・ギア

NATIVE INSTRUMENTSと言えば当初はソフト・シンセの会社として知られていましたが、現在では音源+コントローラーのシステムKore、DJ用のTraktor Scratch、あるいはギター・アンプ&エフェクト・シミュレーターのGuitar Rigシリーズなど、ソフトとハードを組み合わせた展開をしています。

ここで疑問に思った方は鋭い! “これがあればトラックが作れる!”という種類のものは、これまでありませんでした。そこで発表されたのがこのMASCHINE(読み方はマシーン)。これもハードとソフトのセットです。


 
Ni_maschine1
 

ハードはご覧のように16個の自照式ベロシティ・パッドと8つのノブを中心に、ディスプレイも装備したUSBコントローラー。写真では分かりにくいかもしれませんが、ボディは同社のRig Kontrol 3やKore 2のようなアルミです。MIDI端子もあるので、キーボードなどを接続することもできます。ディスプレイもかなり精細です。


 
Ni_maschine2
 

一方、ソフトは、パターン・シーケンサー的な構造となっており、ビートの構築はもちろん、ベースなど音程のある楽器のプログラミングにも対応。画面上部のセルを左から右へ、曲の構成に従って流れていきます。音色数は40,00014,000(!)とのこと(fourteen thousandをforty thousandと聞き違えました。訂正します)。デモを見て優れていると感じたのは、ソフトとハードで操作子の位置と外観が一致しているため、操作に迷うことが少なさそうだという点でした。


 
Ni_maschine3
 

発売は3月1日。国内価格は未定ですが、アメリカでは699ドルを予定しているとのことです。

さらに2つの製品が発表されています。

1つはGuitar Rig Mobile。小型のUSB 2.0 オーディオI/Oと、Guitar Rig 3 LEソフトウェアの組み合わせです。I/Oの大きさは、タバコの箱くらいだとお考えください。4月1日発売予定で、アメリカでの価格は119ドル(!)とのことでした。


 
Ni_grmobile
 
 
 

もう1つはAudio 4 DJという、ステレオ(L/R)×2系統の入出力を備えたUSB 2.0接続のオーディオI/O。DJから要望の多かった点を反映して、アウトプットのレベルを高く設定しているそうです。Traktor 3 LEが付属しているので、これだけでもDJを始められます。こちらはすぐに発売開始(日本でも来週半ばには発売予定)。オープン・プライスで市場予想価格が25,800円前後。Traktor Pro(アップグレード版)が付属するパッケージも国内200台限定でリリースされるそうです。


 
Ni_a4dj
 

ちなみにプレス向け発表では、スケートボードで踏みつけたりしているうちにボードは割れてしまうが、Audio 4 DJは無事、というムービーを流していました。


 
Ni_a4dj2
 
 

会期中にNATIVE INSTRUMENTSのスタッフに、Maschineについてあらためて伺う機会が取れそうなので、さらなる情報が得られたら追加していきたいと思います。

【リンク】