IK MULTIMEDIA T-Racks 3 Deluxe

マスタリング用ソフトとして古くからあるIK MULTIMEDIA T-Racks。オリジナルのバージョン1は同社のソフト・シンセSampleTankより古くからあるのですが、その最新版が登場します。DIGIDESIGNブースに参加しているメディア・インテグレーションのコーナーです。

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画面のような黄色のEQはいかにもT-Racksらしい見慣れた感じのものですが、最新のT-Racks 3 Deluxeではあのビンテージの名機まで再現しています。それは……

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……FAIRCHILD 670! 実機ならば数百万円で取引されている真空管コンプです。そのほかPULTEQ EQP-1Aのエミュレートやリニア・フェイズ・タイプのEQなども装備しています。こうしたエフェクト・モデリングには同社Amplitube 2シリーズと同様の技術を用いているそうです。

さらに注目すべきは各種メーター類。

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ピーク/RMS、FFT、リサージュなどもありますが、下から2つ目には“PERCIEVED LOUDNESS”というメーターがあります。これは聴感上の音量を表すもので、目安として緑と赤のゲージで適性な音量感が示されます。しかもこのゲージ、ラウドなロックだったりジャズだったりと、ジャンルを選ぶとそれに合わせた値を示してくれるのです。複数の楽曲の音圧をそろえるときの助けになりそうですね。

T-Racks 3 Deluxeの詳細はメディア・インテグレーションのWebサイトまで。デモ版の入手の仕方も案内されています。