現代の音楽制作に欠かせないツールとなったヘッドホン/イヤホン。「制作の大半をヘッドホンでこなす」と言うクリエイターやエンジニアが増えており、それに呼応するように各メーカーからも魅力的な製品が登場している。 ここでは、MPCプレイヤー、プロデューサーとして活躍するMPC GIRL USAGIが登場。楽曲制作からミックスまで行う上で重宝しているのが、SENNHEISER HD 490 Proだ。
SENNHEISER HD 490 Pro
2024年3月にSENNHEISERから発売された開放型スタジオ・ヘッドホン。音楽制作用とミキシング用の2種のイヤー・パッドが付属する。専用ケースや追加のケーブルなどが付属するHD 490 Pro Plusもラインナップされている。
【SPECIFICATION】
●型式:オープン・ダイナミック型 ●ドライバー径:38mm ●インピーダンス:130Ω ●周波数特性:5Hz〜36kHz(−10dB) ●感度:105dB SPL(1kHz/1Vrms)、96dB SPL(1kHz/1mW) ●重量:260g
制作用&ミキシング用のイヤー・パッドを駆使
サンレコのShin Sakiura君のレビュー動画を観て、HD 490 Proがあまりにも私が求めてたものすぎたのですぐ買いました。制作とミックスでは聴きたい音が違うので、ある程度広い空間の中で一つ一つの音がちゃんと聴こえるようなミックスで活躍するヘッドホンを探していたんです。
スタジオで聴く音とヘッドホンで聴く音にはギャップがあるものですが、HD 490 Proは自分の中で“このヘッドホンでミックスしていったん結論を出そう”“これでこういう感じに聴こえていたら大丈夫だろう”みたいな信頼を持てるのでめっちゃお気に入りです。しかも、開放型で重量も軽く、耳も疲れにくいです。
制作用とミキシング用で役割が違う2種類のイヤー・パッドが付属しているのも良いですね。ミキシング用は奥行きや空間を感じやすくて全部の音がきちんと聴こえるし、制作用は、これまでに使ってきたヘッドホンのような感覚でビート・メイクできます。
さらに、DEAR REALITY DearVR Mix-SEというプラグインが付属していて、これを使うことで、より空間の広さを感じることができるんです。
ミックスやマスタリングなどチェック用の“これがいいな”と思うヘッドホンが見つかると音楽人生が楽になる気がしましたし、そういうヘッドホンに出会えたと思いました。2024年、買って良かった製品です。
MPC GIRL USAGI
大阪芸術大学在学中にドラマーとしてキャリアを始め、卒業後MPCプレイヤーに転身。「Dancing Womer feat.YeYe」はSpotifyプレイリスト“Electropolis”のカバーを飾った。かんぽ生命TVCMやテレビ朝日『トゲトゲTV』テーマ曲なども手掛ける注目のプロデューサー。
Recent Work
『MOMENT EP』
MPC GIRL USAGI
(MPC GIRL USAGI)