マイクとモニター・スピーカー/ヘッドホンの基礎知識&おすすめ製品紹介

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オーディオI/Oは音の入出力を担う機材ですが、マイクやモニター機器はどうなのでしょう? マイクは音声信号を最初にキャッチする音のスタート地点で、モニター機器はリスナーに届ける音のゴール地点と言えます。なるべく質の良い信号を取り込み、良い状態のまま再現できるものがベストです。ここではマイクとモニター・スピーカー/ヘッドフォンの基礎知識を紹介。おすすめ製品紹介と合わせて、購入の指針にしてみてください。

文:サウンド&レコーディング・マガジン編集部 イラスト:のぶゴリラ

 

録音/再生の鍵はマイク&モニター機器に有り

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1. マイク

 歌や楽器の録音に必要なマイク。いろいろな種類がありますが、よく使われているのは“ダイナミック・マイク”と“コンデンサー・マイク”の2つでしょう。前者はカラオケ・ボックス店でもよく見かけるようなタイプで、大きな音が入っても音割れしにくいため、歌はもちろん、ギター・アンプや打楽器、管楽器まで幅広いソースに使えます。一方の後者は、使用の際はマイク・プリアンプの電源(48V)をオンにする必要があります。レコーディング・スタジオでよく使われていることが多く、ダイナミック・マイクと比べて幅広い音域をリアルに収音できるのが特徴です。壁などからの不要な反射音を軽減する“リフレクション・フィルター”や、ノイズの原因になる強い息をカットするための“ポップ・ガード”を併用すると、より良い録音が行えます。

 

2. モニター・スピーカー

 音を脚色せずに再生する音楽制作用のスピーカー。入門機でも低域を鳴らすスピーカー・ユニットである“ウーファー”と高域用の“ツィーター”の2つを備えたモデル=2ウェイ・タイプが多いです。ウーファーの口径(直径)は“インチ”(=2.54cm)で表されることがあります。最近では入力音を増幅するパワー・アンプを搭載したパワード・タイプが主流。Bluetooth接続に対応した製品や、付属の測定マイクを使って自動で音場補正が行えるモデルも人気です。

 

3. モニター・ヘッドフォン

 クリアな音を再生する音楽制作用のヘッドフォン。レコーディングに用いると演奏のニュアンスなどがとらえやすく、ミックスでは微細な音色変化や音の定位感、全体のバランスなどが見やすくなります。DJ用や音楽鑑賞用のヘッドフォンは、低域が強調されるような仕様のモデルが多いため、音楽制作時はなるべく脚色のないモニター・ヘッドフォンを使いましょう。耳を覆う部分(ハウジング)が閉じている“密閉型”と、そうでない“オープン型”の2種類が代表的。前者は遮音性が高いためマイク録音に向き、迫力のあるサウンド。後者は開放感あふれる自然な音を得られます。

 

AUSTRIAN AUDIO OC818 / OC18

オープン・プライス(市場予想価格/OC818:130,000円前後、OC18:90,000円前後)

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OC818(左)、OC18

マイクの名門AKG出身のメンバーによる
ハンドメイドのコンデンサー・マイク

 マイクの名門AKG出身のメンバーによって2017年に設立されたブランドAUSTRIANAUDIOによるハンドメイドのコンデンサー・マイクを紹介しよう。

 OC818は、AKG C12に用いられたカプセルを基にデザインされたCKR12デュアル・セラミック・カプセルを搭載するモデル。指向性の切り替えが可能なマルチポーラー・パターンで、2基のダイアフラムとデュアル出力を搭載している。本体には指向性、ハイパス・フィルター、PADの切り替えスイッチを装備。それらをリアルタイムにコントロールできるPolarPilotアプリ(iOS/Android)によって指向性を255段階で調整可能だ。

 AAX/AU/VSTプラグインPolarDesignerを用いれば、録音後のミックス段階でも指向性コントロールが可能となる。OC18は、シングル・セラミック・カプセルのCKR6を搭載するモデル。カプセルの特性はCKR12と同じだ。指向性は単一指向のみとなっている。両モデルとも、3段階のハイパス・フィルター、2段階のPAD、自在可動するサスペンション構造を備えている。両モデルの個体感度差は1dB以内に調整されているため、どの2本を組み合わせてもステレオ・ペアとして利用可能だ。

 

LEWITT LCT 240 Pro

18,333円

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ホーム・レコーディングやポッドキャスト制作に
プロ品質のサウンドをもたらすコンデンサー・マイク

 LCT 240 Proは、自宅でのレコーディングやポッドキャスト制作にプロ・クオリティのサウンドをもたらしてくれる一本として、ビギナーにオススメのコンデンサー・マイクだ。指向特性はカーディオイド(正面からの音に感度が高く、背面からの音に感度が低い)で、ボーカル、ナレーション、楽器の録音に適しているほか、ライブ・ステージでも活用できるだろう。搭載されているダイアフラムは2/3インチ。感度が16.7 mV/Pa(‐35.5dBV/Pa)と高い一方で、142dB SPLと高耐音圧であるのも特徴だ。コンパクトで、重さは310gと、取り回しの良いサイズ感も魅力。モダンな形状、ブラックとホワイトのカラー・バリエーションがポップな印象を与えるが、手に取るとメタル・ボディから堅牢さが伝わってくる。

 オーストリアのブランドLEWITTはプロの現場でも評価が高く、ニューヨークのアトランティック・レコード、ノース・ハリウッドのエコーバー・スタジオ、ナッシュビルのブラック・バード・スタジオなどで使用されており、本機にもその技術が生かされている。アーティストからも支持され、スコット・ブラッドリー&ポストモダン・ジュークボックスの演奏映像でも、その存在を確認できる。

 

RØDE MICROPHONES NT2-A

55,000円

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1950年代から1960年代のサウンドをほうふつさせる
大口径ダイアフラム搭載のコンデンサー・マイク

 NT2-Aは、1インチ(約25mm)の大口径ダイアフラムを搭載したコンデンサー・マイク。1950年代から1960年代に活躍したマイクの特徴を思わせる、滑らかで伸びのある音が特徴だ。評価の高かった前身モデルNT2の性能を受け継ぎ、指向特性は、カーディオイド(正面と側面からの音を拾い、後ろからの音は拾いにくい)、双指向性(正面と後ろ双方向からの音を拾い、側面の音は拾いにくい)、無指向性(マイクを中心に360°すべての向きから音を拾う)の3つを切り替え可能。内蔵のハイパス・フィルターはフラット、40、80Hzの3段階からチョイス、パッドは0、‐5、‐10dBの3段階から選べる。周波数特性は20Hz〜20kHz。カプセル・ショック・マウントを内蔵し、低ノイズを実現している。重量は860g。パッケージとして、RØDEの大口径ダイアフラム・マイクに適合するサスペンション・ショック・マウントSM6を同梱。取り外し可能なポップ・シールドが付属したショック・マウントで、好みの位置に調整できる。また、振動によるノイズを軽減し、マイクをしっかりと固定するため、装着すれば外部からの物理的要因からマイクを遠ざけることが可能だ。6mのXLRケーブルも付属している。

 

RØDE MICROPHONES NT1-A

35,000円

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スタジオ・マイクとして広く愛用されている
低ノイズなコンデンサー・マイク

 NT1-Aは、1インチ(約25mm)の大口径ダイアフラムを搭載したコンデンサー・マイク。温かみのあるサウンド、広いダイナミック・レンジ、明りょうさ、高価なマイクに匹敵する最大音圧レベルを特徴とし、スタジオ・マイクとして広く愛用されている、業界のスタンダードとも言えるモデルだ。トランスレス回路を採用し、セルフ・ノイズは5dBAに抑えられているのもポイント。この低ノイズを生かし、スタジオや自宅で録音するときのボーカル・マイクとしてはもちろん、ギターやパーカッションの録音にも適している。指向特性はカーディオイド(正面と側面からの音を拾い、後ろからの音は拾いにくい)、周波数特性は20Hz〜20kHz、重量は326gだ。カプセル・ショック・マウントを内蔵し、パッケージとして、RØDEの大口径ダイアフラム・マイクに適合するサスペンション・ショック・マウントSM6を同梱。取り外し可能なポップ・シールドが付属したショック・マウントで、好みの位置に調整できる。また、振動によるノイズを軽減し、マイクをしっかりと固定するため、装着すれば外部からの物理的要因からマイクを遠ざけることが可能だ。6mのXLRケーブルも付属しているので、購入してすぐに使い始めることができる。

 

RØDE MICROPHONES M5 Matched Pair / NT5 Matched Pair

M5 Matched Pair:26,500円、NT5 Matched Pair:52,000円

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M5 Matched Pair(左)、NT5 Matched Pair

2本の特性を合わせたマッチド・ペア・マイク
空間的な広がりを持たせながら繊細な音まで集音可能

 2本の特性を合わせたマッチド・ペア・マイク。スタジオやステージにてステレオ・ペアでセッティングすることにより、空間的な広がりを持たせながら繊細な音までこぼさず収音することが可能となる。

 M5 Matched Pairは、1/2インチ・カプセルのコンデンサー・マイク、M5のペア。指向特性はカーディオイド(正面と側面からの音を拾い、後ろからの音は拾いにくい)。低ノイズと広い周波数特性が特徴で、スタジオでのレコーディングやステージでのライブはもちろん、自宅での録音にも適している。ペアリングについては、2本のマイク感度の差が1dBを超えないように選ばれている。

 NT5 Matched Pairはアコースティック楽器、ドラム・オーバーヘッド、シンバルなど、ライブ・パフォーマンスの録音に適した、1/2インチ・カプセルのコンデンサー・マイク、NT5のペア。 指向特性はカーディオイドで、そのタイトさは、スタンドやブームに取り付けて、映画制作の際に会話を録音するようなシチュエーションにも適している。また、カプセルを無指向性(マイクを中心に360°すべての向きから音を拾う)のNT45-Oに交換して使うことも可能。

 

ROSWELL PRO AUDIO Mini K87

オープン・プライス(市場予想価格/52,000円前後)

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ショック・マウント(中央)、フライト・ケース

こだわりのパーツと回路から成る
コンパクトなコンデンサー・マイク

 DIYのマイク・キット・パーツ製造会社を運営するなど、マイク界でその名を知られているマット・マクグリン氏が興したブランドROSWELL PRO AUDIO。その豊富な知識をもって開発されたラインナップの中からMini K87を紹介しよう。重量のある頑丈な鋼鉄製ボディに、その名からも分かる通りNEUMANN U87スタイルのカプセルを持つモデルで、34mmのラージ・ダイアフラムを備え、ノイズとひずみを抑えるトランスフォーマーレス回路を搭載。信号回路全体にグレードの高いコンポーネントが使用されている。ナチュラルで色付けのないフラットな周波数特性を実現しており、イコライザーの効きが良好であることも本機の特徴と言えるだろう。楽器、ボーカルなどさまざまな音源に対応可能で、それらのサウンドをそのままとらえる。

 また、製品は出荷前に入念なテストが行われるため、ユーザーはマイクを箱から取り出してすぐにハイ・パフォーマンスで使用できる。さらに、音源に最大限近付き自然な近接効果を得られるように設計されたオリジナルのショック・マウントと、マイクロ・フリースのマイク・カバーおよびアルミ製フライト・ケースも同梱される。

 

SE ELECTRONICS V7 / V7 Chrome / V7 X / V3

V7:11,000円、V7 Chrome:13,500円、V7 X:11,000円、V3:8,800円

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左から、V7、V7 Chrome、V7 X、V3

過酷なツアーにも耐えるタフな作りが特徴の
ダイナミック・マイク・シリーズ

 SE ELECTRONICSが数多くのエンジニアやバンドと協力して得られた知識をベースに生み出したダイナミック・マイク、Vシリーズを紹介しよう。中核となるV7は、ボーカル用に設計された一本だ。指向性はスーパー・カーディオイドで、周囲の楽器の音を排除して、声をとらえる。また、内蔵ショック・マウントは機械的な振動からカプセルを切り離し、ハンドリング・ノイズを低く抑えることに成功。ボディはすべて金属製で、シャーシに採用されている亜鉛合金は、何年にもわたるステージ上での酷使にも耐えられるよう設計されている。スティール・メッシュ・グリルはへこみや錆に強く、金メッキされたXLR端子部もロスなく信号を伝えてくれる。また、グリル周りのエッジに面取りが施されているのも、ステージ上でフロアやギター・アンプの上に置いたときに転がりにくいという細やかな配慮だ。

 バリエーションとして、華やかな印象を与えるクロム・メッキ・バージョンのV7 Chrome、楽器の収録用にカプセルを調整し、バランスの取れた高域と共振を抑えた低域が特徴のV7 Xを用意する。さらに、カーディオイド型の指向性を持つV3もラインナップしている。

 

SE ELECTRONICS SE2200 / SE2300 / X1 S / X1 A

SE2200:29,000円、SE2300:37,000円、X1 S:18,500円、X1 A:11,000円

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左から、SE2200、SE2300、X1 S、X1 A

個性豊かなバリエーションがそろう
コンデンサー・マイク・シリーズ

 SE ELECTRONICSのコンデンサー・マイクを代表するモデルSE2200は、ハンド・メイドの1インチ・カプセルを搭載したカーディオイド型。優れた音響特性を実現するために2つの金蒸着ダイアフラムが用いられている。‐10dBと‐20dBの切り替えが可能なPADスイッチにより、広いダイナミック・レンジのソースにも対応可能。80Hzと160Hzから選択可能なローカット・フィルターは、低域のランブルや不要な足元からのノイズなどを軽減し、過剰な近接効果を平衡させることに役立つ。トランスはカスタム設計で、しっかりとシールドされた金属製のハウジングによってノイズを気にすることなく扱える。ショック・マウントとポップ・シールドが付属するのもうれしいところだ。指向性が、無指向性/カーディオイド/フィギュア8と切り替えられるマルチパターン・バーションSE2300も用意されており、幅広い用途に対応する。

 X1シリーズはホーム・スタジオでの使用に適したラインナップ。カスタムの1インチ・カプセルやメタル・シャーシ、切り替え可能なPADとフィルターなどを備えたX1 S、エントリー・モデルとして基本的な性能を備えるX1 Aがラインナップされている。

 

SHURE SM7B / MV7

オープン・プライス(市場予想価格/SM7B:53,300円前後、MV7:28,800円前後)

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左から、SM7B、MV7(ブラック)、MV7(シルバー)

ワールドクラスの音質を誇る
声の魅力を余すところなく表現するマイク

 SM7Bは、世界中の著名なミュージシャンたちがこぞって使用しているマイクだ。ボーカリスト以外に、トップ・クラスのポッドキャスターやナレーター、YouTuberにも選ばれるダイナミック・マイクで、ユニークな構造によりハム・ノイズや振動をシャット・アウトし、均一に広がる周波数特性が雰囲気のある声の印象を演出する。さらに、低域のロールオフと中域の強調は本体スイッチで切り替え可能だ。

 そのSM7Bにインスパイアされたデザインと性能を持ち、高音質なデジタル録音をも実現するのがMV7だ。MV7もSM7B同様に声の収音に適した、周囲のノイズを拾いにくいダイナミック・マイクだが、特筆すべきはデジタル/アナログ両方の録音に対応するハイブリット型であること。Mac/Windowsへは同梱のUSBケーブルでプラグ&プレイ接続が可能であり、XLR出力からはあらゆるプロ音響機器に接続できる。扱いやすい本体タッチ・パネルによる設定(USB使用時)に加え、デスクトップ用アプリ(無償)を用いることで追加機能とコントロールにもアクセスできるため、初心者でも安心して使いこなせるだろう。宅録や配信、ポッドキャストを始めようとしている人にお勧めだ。

 

TELEFUNKEN M80

オープン・プライス(市場予想価格/ 24,500円前後〜)

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コンデンサー・マイクに匹敵するサウンドを備えた
TELEFUNKENを代表するダイナミック・マイク

 M80は、ワイドなダイナミック・レンジと周波数特性を備えた単一指向性のダイナミック・マイク。コンデンサー・マイクに匹敵するような周波数レスポンスと優れた透明性を備えた、TELEFUNKENを代表するモデルの1つだ。特徴は、新設計のローマス・ボイス・コイルと超薄型のマイラー・ダイアフラム。これらによって、重たいボイス・コイルとダイアフラムでは失われがちだったサウンドを、変化させることなく高効率で電気信号に変換することが可能となった。またT80 TELEFUNKEN製カスタム・ワウンド・トランスが、アナログ・オーディオ特有の温かみと存在感のあるサウンドに一役買っている。低域の近接効果もほどよくコントロールされているため、ボーカルはもちろん、ドラムやベースの録音にも適している。

 さらにワイアレス・マイク用のヘッドが別売されているほか、ボディとグリルの色を自由に選択してオリジナルのM80が作れたり、楽器のレコーディング時に取り回し良く使えるショート・サイズのM80-SHが用意されていたりと、バリエーションも豊富。ダイナミック・マイクのシリーズとして、超単一指向性のM81や、バス・ドラムの録音に適したM82も用意されている。

 

SENNHEISER E 835

オープン・プライス(市場予想価格/10,000円前後)

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コスト・パフォーマンスの高い
ダイナミック・マイクロフォン

 E 835は、ボーカルやスピーチに適したダイナミック・マイクロフォン。指向特性はカーディオイド型(正面からの音に感度が高く、背面からの音に感度が低い)で、音圧レベルの高いステージ上でもクリアに響く、ソリッドなサウンドが特徴となっている。

 素材には、プラスチックではなくメタルを採用。中音域重視のこもった音質ではなく、中低音域と高音域を重視したタイトな音質を聴かせる。加えて、ハウリングやかぶり、ハンドリング・ノイズは抑えられ、音声をフレキシブルに収音してくれる。

 カプセルからの距離や軸のずれに左右されることなく一貫してクリアでナチュラルな音声を再現。堅牢な作りと妥協のない仕上げにより、リハーサル・ルームに、ホーム・レコーディングに、ステージにと、幅広く活用できるだろう。

 また、講義やプレゼン、会議などにおいても、会場の規模の大小にかかわらず音声の明りょう度が求められるあらゆるシーンで、活躍してくれるだろう。

 コスト・パフォーマンスが高く、ビギナーにもお薦めだ。質量は330g。マイク・クリップとポーチを付属する。オン/オフ・スイッチを備えたE 835-Sもラインナップされている。

 

SENNHEISER MK 4

オープン・プライス(市場予想価格/33,000円前後)

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1インチ・ラージ・ダイアフラムを搭載した
プロフェッショナル仕様のコンデンサー・マイク

 MK 4は、プロフェッショナル仕様のカーディオイド型(正面からの音に感度が高く、背面からの音に感度が低い)コンデンサー・マイクロフォン。24金メッキが施された1インチのラージ・ダイアフラムを搭載し、分解能が高く、パワフルで温かみのあるサウンドを生み出す。ボーカルやアコースティック楽器のレコーディングに適しているだろう。ドイツ製で、トランスデューサーはSENNHEISERのハイエンドなコンデンサー・カプセルと同じ無塵室で製造されている。

 ボーカル・マイクロフォンの名機E965の音響特性を基に開発されたというトゥルー・コンデンサー・カプセルは、プロジェクト・スタジオやステージでの使用を想定した設計になっている。扱いやすく、コスト・パフォーマンスも高いので、プロのスタジオだけでなくホーム・スタジオでの使用にも適していると言えるだろう。また、固体伝搬ノイズを最小限に抑えるショック・マウント機構も内蔵しており、セルフ・ノイズが低く、一方では140dBという高い最大音圧レベルを誇る。周波数帯域は20Hz〜20kHz、ダイナミック・レンジは130dB、本体質量は485gだ。MZQ 4マイクロフォン・クランプとポーチが付属する。

 

IK MULTIMEDIA iRig Acoustic Stage

オープン・プライス(市場予想価格/13,500円前後)

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 iRig Acoustic Stageは、アコースティック・ギターやウクレレに装着して使うデジタル・マイク・システム。MEMSマイクロフォンとDSP機能を搭載したプリアンプ・ユニットで構成される。ギターやウクレレのボディを加工することなくマイクを取り付けることができ、表情豊かで自然なサウンドを余すところなくとらえる。プリアンプ・ユニットは、入力されるオーディオ信号を解析して最適化を行う。そのためのプロファイルとして、スチール弦とナイロン弦のそれぞれに、NATURAL、WARM、BRIGHTの3種類、合計6種類のプリセットを用意している。

 

MONKEY BANANA Hapa / Bonobo

Hapa:9,000円、Bonobo:15,000円

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Hapa(左)、Bonobo

 ドイツのブランドMONKEY BANANAのマイクを2モデル紹介しよう。Hapaは、配信や収録に適したUSBコンデンサー・マイク。バック・エレクトレット・コンデンサー型マイク・ユニットを採用し、低消費電力で動作する。黄、黒、白、赤の4色が用意されている。一方のBonoboは、34mmの大型ダイアフラムを搭載したスタジオ向けコンデンサー・マイク。ボーカル、アコースティック・ギターの収録や、配信、放送用途などに適した、緻密で豊かなサウンドが特徴だ。ショック・マウント、ポップ・フィルターが付属しており、カラーは緑と黒の2色展開。

 

ISOVOX Isovox2

120,000円

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自宅での練習やレコーディングに適した
パーソナルなボーカル・ブース

 Isovox2は、頭部全体を覆うことのできるレコーディング・ツール。パーソナルなボーカル・ブースとして、自宅での練習やレコーディングに活用できる。これを実現した特許取得済みの360XYZ音響システムは、外部のすべての方向からの音波を制御するシステムで、録音時に不要な室内反射を防ぎ、自宅でもスタジオ・クラスのレコーディングを可能にする。内部の表面は強力な吸音性能を持ち、また、最高の音響環境を提供するために、さまざまな素材による複数のレイヤーによって構成されているのも特徴だ。不要な反射やノイズを防げるのはもちろん、周囲への音漏れが防げるのもうれしいところ。思い切りボーカル・トレーニングが行える。本体のサイズは幅490mm、奥行き800mm、高さ470mmで、質量は約11kg。設置にはパイプ径35mmの一般的なPAスピーカー・スタンドを使用する。内部には照明も付いており、歌詞などを確認しながら練習/録音が可能。また、Limited Edition Fresh & Happy Colorsとして、数量限定のカラー・バリエーションも用意されており、ピンク・ストロベリー、オーシャン・ブルー、スウィート・オレンジ、キウィ(黄緑)の4色から好みのものを選ぶことができる。

 

KAOTICA Eyeball

25,000円

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マイクに取り付けることで不要な反射音をカット
安定したレコーディングが可能になるツール

 Eyeballは、取り付けることで不要な反射音をカットし、必要なサウンドだけをマイクに届けることができるツール。簡単にセッティングでき、どのような環境でも安定したレコーディングが行える。通常、スポンジ素材でマイクに近接する周辺をカバーすると、本来のサウンドの伸びやかなハイエンドをマスキングしたり、ふくよかであるべきローエンドをこもらせたりといったことが起こりがちだが、Eyebellでは、その素材の選択と真円形状のフォルム、開口部のサイズといった試行錯誤によりこういった問題をクリア。その効果はさまざまなデータによって証明されている。例えば、測定値によるとEyeball内部の音量レベルは不使用時よりも高くなっており、これは録音時のSN比を改善するものと言える。

 バリエーションとして、ラージ・サイズのマイクに対応したFatBoy、SHURE SM7B、TELEFUNKEN M80などのハンド型ダイナミック・マイクに適したストレート・タイプの7B、SONY C-800Gなどに適した800Cがスタンバイ(価格はすべて25,000円)。また、交換用のポップ・フィルターもレッド、ブルー、グリーン、パープル、ブラックの5色が用意されている(各3,500円)。

 

ADAM AUDIO T5V / T7V / T8V / T10S

オープン・プライス(市場予想価格/T5V:36,000円前後/ペア、T7V:45,000円前後/ペア、T8V:60,000円前後/ペア、T10S:54,000円前後/1本)

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左から、T5V、T7V、T8V、T10S

ホーム・スタジオ向けに設計された
2ウェイのパワード・モニター・シリーズ

 ADAM AUDIOが手掛けるホーム・スタジオ向けのパワード・モニター、Tシリーズは、コストを抑えながらも、上位機種の技術を盛り込み優れた性能を発揮。制作からミキシングまで幅広い用途に使用することができる。そのラインナップを紹介しよう。

 最も小型のT5Vは、5インチ・ウーファーを搭載し、45Hzまでの低域再生能力を持っている。また新開発のU-ARTツィーターは25kHzまでの高域が再生可能で、高解像度が求められるレコーディングやミキシング作業にも対応。U-ARTツィーターには、同社のフラッグシップSシリーズでも使用されているものと同様のウェーブ・ガイドが用いられ、高域における均一な放射特性を実現する。

 7インチ・ウーファーを搭載したT7Vは39Hzまで、8インチ・ウーファーを搭載したT8Vは33Hzまでの低域再生が可能。T5Vと同様にU-ARTツィーターを備え、広いスイート・スポットによって、限られたリスニング・ポジションに縛られることなく、自由に作業を行うことができる。

 T10Sは、上記のモデルとコンビで使えるサブウーファー。10インチながらコンパクトな設計で、あらゆる場所にフィットする。

 

IK MULTIMEDIA iLoud Micro Monitor

オープン・プライス(市場予想価格/37,000円前後<ペア>)

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  iLoud Micro Monitorは、限られたスペースでスタジオ・クオリティのモニタリングを実現してくれる世界最小クラスのパワード・モニター。カスタム・メイドの複合素材によるしっかりとした材質の3インチ・ウーファー、3/4インチのシルク・ドーム・ツィーターを備えている。DSPを内蔵しており、3つのEQスイッチで音質を調整可能。90(W)×180(H)×135(D)mmという小さい筐体ながら明りょうなサウンドを提供する。入力はRCAピンとステレオ・ミニ。Bluetooth接続も可能なため、スマホやタブレットで気軽に音楽を楽しむのにも適している。

 

IK MULTIMEDIA iLoud MTM

オープン・プライス(市場予想価格/43,000円前後<1本>)

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 iLoud MTMは、上下左右対象のデザインにより高精細で焦点の合った音像を実現したパワード・モニター。3.5インチ・ウーファー×2と1インチのツィーターを備え、40Hzから24kHzまでのフラットな周波数特性とリニアな位相特性を持つ。サイズからは想像できない低域再生能力も特徴だ。省スペースで、デスクトップへの設置にも適しており、近距離でも正確なモニタリングが行える。0度から20度の範囲で角度が調整可能なスタンドも便利だ。自動音場補正や、DSPによるサウンド・コントロールといった機能も充実している。

 

KEF LS50 Wireless II

270,000円<ペア>

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AirPlay 2やChromecastにも対応する
ワイアレス・スピーカー・システム

 LS50 Wireless IIは、曲面を生かしたシンプルなデザインが印象的なワイアレス・スピーカー・システム。本体をWi-Fiにつなげば、スマホにインストールしたKEF Connectアプリ経由でストリーミングが行えるほか、AirPlay 2やChromecastにも対応しているので、キャストを行えるアプリから音を飛ばすこともできる。また、Bluetoothでの接続や、オーディオ・ケーブルでの有線接続も可能となっている。解像度は、ワイアレス・モードで24ビット/96kHz、ケーブル・モードでは24ビット/192kHzだ。複雑な迷路のような構造でツィーター背面のノイズを99%除去するMetamaterial Absorption Technology(MAT)が採用されており、ひずみの少ない、透明感のある音を実現する。ツィーターは100W Class A/Bのアンプによって駆動し、滑らかで細やかな高音域を表現。ミッド/ベース・ドライバーは280W Class Dのアンプを用いて、分厚い中低音を実現している。カラー・バリエーションが豊富なのも魅力。マット仕上げによるカーボン・ブラック、チタニウム・グレイ、ミネラル・ホワイトに加え、スペシャル・エディション・カラーとしてクリムゾン・レッドが用意されている。

 

KRK RP5G4 / RP7G4 / RP8G4 / RP103G4

RP5G4:18,000円<1本>、RP7G4:24,000円<1本>、RP8G4:30,000円<1本>、RP103G4:54,000円<1本>

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左から、RP5G4、RP7G4、RP8G4、RP103G4

上位モデルを思わせるルックスとサウンド
ケブラー製ドライバー搭載のパワード・モニター

 KRKのスタンダード・モデル、Rokitシリーズの第4世代。モデル名に“G4”が加えられたこれらは、2016年にリリースされた上位モデルVシリーズ4のルックスとサウンドを目標にして開発された。その方針に沿ってRokitシリーズで初めてウーファー、ツィーターともにケブラー製ドライバーを搭載。その剛性の高さで高品質のオーディオ再生を実現する。リミッター内蔵のクラスDパワー・アンプは、低い動作温度でスピーカーを均等かつ効率的に駆動させ、オーディオの整合性向上に一役買っている。エンクロージャーは、新たに設計されたフロント・ファイアリング・ポートにより、ローエンドの精度、明りょうさ、拡張性、パンチ、柔軟な配置を実現した。また、Vシリーズ4同様にサウンドスケープとイコライザー・コントロールのためのDSPを装備。イコライザーは液晶ディスプレイに表示されるため視認性に優れ、25通りの設定が、ルーム・アコースティック調整を助けてくれる。

 ラインナップは4種類。5インチ・ウーファー搭載のRP5G4、7インチ・ウーファー搭載のRP7G4、8インチ・ウーファー搭載のRP8G4、10インチ・ウーファー搭載のRP10G4が用意されている。

 

NEUMANN KH 80 DSP

75,000円<1本>

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ユーザーの使用環境に合わせて
出力を最適化してくれるパワード・モニター

 KH 80 DSPは、DSP内蔵のパワード・モニター。本機はLANに接続可能で、同一のネットワーク上にあるタブレットからNeumann.Controlというソフトウェアを使ってさまざまな制御を行えるのが特徴だ。スピーカーまでの距離や部屋の形状といったユーザーの使用環境を入力することで、アルゴリズムに基づいて出力を最適化してくれるため、高価な設備や専門的な技術を持たなくても理想的なモニタリング環境が得られる。また、使用環境が変わっても、データを更新することで一貫したサウンドを得ることが可能となる。開発チームは本機のニュアンス、角度、音波反射を知り尽くしており、あらゆる音波を正確に再現できるため、限りなくピュアなサウンドが得られるだろう。設計は高精度なコンピューター・シミュレーションに基づいており、独自のウェーブ・ガイド設計により正確なサウンドが実現されている。スペックは、4インチ・ウーファーと1インチ・ツィーターによる2ウェイ方式。120W+70Wのアンプで駆動する。コンパクトなサイズだが、予備容量が大きく、明確な拡散角度やひずみゼロ設計、厳選素材といった、同社のモニター製品が守り続けてきた哲学を確実に受け継いでいるモデル。

 

PRESONUS Eris E5 XT / Eris E8 XT

オープン・プライス(市場予想価格/Eris E5 XT:13,500円前後<1本>、Eris E8 XT: 28,000円前後<1本>)

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Eris E5 XT(左)、Eris E8 XT

低価格ながら本格的なサウンドを備えた
2ウェイ・パワード・モニター・シリーズ

 Eris Eシリーズは、低価格ながら本格的なサウンドを備えた2ウェイ・パワード・モニター。ウーファーにはケブラー繊維を用いたカスタム低周波ドライバーを採用し、堅牢性に優れ、全帯域で均一な分散パターンが得られるため、ロスが少なくクリーンなサウンドを実現している。ツィーターはワイドな分散パターンでサウンドを放射するようにデザイン。より大きなスイート・スポットを生成し、トランジェントと高域を正確に再現する。

 ここで紹介するXTモデルはバイアンプ仕様。Eris E5 XTはウーファーが5.25インチ、ツィーターが1インチ。Eris E8 XTはウーファーが8インチ、ツィーターが1.25インチとなっている。新設計のウェーブ・ガイドによって、より優れた高域特性、水平指向角100°にもおよぶ超ワイドなスイート・スポットを実現。垂直方向の指向角は狭いため、制作デスクやコンソールからの反射の影響は受けにくいというメリットも兼ね備えている。エンクロージャーの大型化による低域の拡張も特筆すべき点だ。アコースティック・スペース・コントロールによって室内音響や設置場所による影響を軽減できるのもうれしい。入力端子はXLR、フォーン、RCAピンを搭載。

 

YAMAHA HS8(W) / HS7(W) / HS5(W) / HS8S

オープン・プライス(市場予想価格/HS8(W):36,000円前後<1本>、HS7(W):24,000円前後<1本>、HS5(W):15,000円前後<1本>、HS8S:46,000円前後)

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左上から時計回り、HS8、HS8W、HS5、HS5W、HS8S、HS7W、HS7

プロの現場でリファレンスとして愛される
YAMAHAスタジオ・モニターの伝統を継承

 プロの現場で愛用されるYAMAHAのニア・フィールド・モニター。その歴史はNS-10MシリーズからMSPシリーズへと受け継がれ、このHSシリーズに結実している。HSシリーズでは、磁力線のフローを制御/均一化する磁気回路設計を施した新開発のトランスデューサーを採用し、また音響部品の再選定/最適化を併せて行うことで再生能力の向上が図られている。パワー・アンプ部には、高域と低域のそれぞれの帯域を専用パワー・アンプで増幅するバイ・アンプ方式を採用しており、各モデルに最適化されたアンプ・ユニットは常に高品位で音質変化の少ない均一なサウンドを提供する。

 各モデルとも1インチ・ドーム・ツィーターを採用、ウーファーのサイズによって3つのタイプから選べ、8インチ・ウーファーを搭載したHS8、6.5インチ・ウーファーを搭載したHS7、5インチ・ウーファーを搭載したHS5がラインナップ。HS8W(白)のみ受注生産となるが、いずれのモデルも黒と白のカラー・バリエーションが用意されている。また、型番に“I”の付いた吊設置対応モデルもラインナップ。超低域を22Hzに拡張し正確に再現する8インチ・サブウーファーHS8Sとの組み合わせもお勧めだ。

 

REPRODUCER AUDIO Epic 5

オープン・プライス(市場予想価格/150,000円前後<ペア>)

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 Epic 5は、“正確なサウンド”を追求して開発されたパワード・モニター。ドライバーやパワー・アンプ、ハウジング、底面に設けられたパッシブ・ラジエーターに至るまでを自社開発することにより、フラットな周波数特性、全周波数帯域における速いトランジェント・レスポンス、広大で自然なダイナミック・レンジ、低ノイズと低ひずみが実現されている。筐体の特徴的な傾斜は、ドライバー間の精密な時間差調整のためのデザイン。これによってより正しいサウンドをモニターできるようになっているという。

 

MONKEY BANANA Turbo 4 / Turbo 6

Turbo 4:29,000円<1本>、Turbo 6:43,500<1本>

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 Turbo 4は、アナログはもちろんS/P DIFデジタル入力端子も備えたパワード・モニター。キャビネット内の定在波を抑制する独自の六角形デザインを採用し、ミックス時の定位と奥行きを明りょうに認識することが可能だ。デジタル接続すれば、デジタル・ミキサーやオーディオI/Oからのデジタル信号をロスなくダイレクトにモニタリングできる。4インチ・ウーファー(30W)と1インチ・ツィーター(20W)の2ウェイ構成。カラー・バリエーションは赤、黒、黄の3色。6インチ・ウーファーを搭載したTurbo 6もラインナップする。

 

AUSTRIAN AUDIO Hi-X50 / Hi-X55

Hi-X50:30,000円、Hi-X55:36,000円

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Hi-X50(左)、Hi-X55

独自開発のドライバーを搭載したヘッドフォン
フィット感の異なる2モデルをラインナップ

 Hi-X50/Hi-X55は、オーストリアのブランドAUSTRIAN AUDIO初となるプロフェッショナル・モニター・ヘッドフォン。Hi-X50はダイレクトなサウンドとタイトな装着感のオン・イア・タイプ、Hi-X55はオープンなサウンドと上質なフィット感のオーバー・イア・タイプとなっている。独自に開発されたHi-Xドライバーは44mm。さまざまな測定やリスニング・テストの結果、このサイズが最適であると判断した。これにより、プロフェッショナルが求めるパフォーマンスを提供するだけでなく、多くの空気を振動させながらダイアフラムのぐらつきも生じさせなない。さらに、優れた剛性によって不要な共振が抑えられたダイアフラムのデザインも、ドライバー全体の振動抑制に貢献している。低反発のパッドによる装着感も心地良く、長時間の作業も苦にならない。また、強度を左右するパーツにはメタル素材を採用し、ケーブルとパッドは交換可能とするなど、タフな使用に耐える堅牢さを備えている。折りたたみ/回転機構で、最大限のポータビリティを実現しながらDJやライブPAでの片耳モニタリングも可能としている。25Ωインピーダンスによりスタジオ機器からスマホまでさまざまな端末に対応する。

 

SENNHEISER HD 200 Pro

オープン・プライス(市場予想価格/8,000円前後)

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同社独自のトランスデューサーで
パワフルな低音を実現したヘッドフォン

 プロのミュージシャンやDJから高い評価を得ているSENNHEISERのヘッドフォン。バラエティ豊かなラインナップの中から、ここではHD 200 Proを紹介しよう。

 HD 200 Proは、いかなるモニタリング作業においても、細部にこだわったパワフルなサウンドを提供するためにに作られたモデルだ。特に、同社独自のトランスデューサーによって得られる低音が大きな特徴と言えるだろう。装着感の面では、ヘッド・バンドはテンションを弱めに、肌に直接触れる部分の素材は厳選されており、快適さを約束してくれる。イア・パッドはソフトで軽く、頭に着けていることを忘れさせる。エルゴノミクス・デザインによるフィット感もあいまって、長時間の使用も苦にならないだろう。密閉型かつアラウンド・イアー型のデザインで周囲のノイズを減衰し、作業への集中をアシストしてくれる。また、見た目のスマートさもこのモデルの特徴だ。波型のスリットが入ったデザインは、カジュアルなシーンにもフィットする。レコーディングやミキシングといった制作の現場だけでなく、日常のリスニング・ユースにも適しているだろう。堅牢なケーブルは片出しで2m、質量は本体のみで184gとなっている。

 

SENNHEISER IE 40 Pro

オープン・プライス(市場予想価格/13,000円前後)

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日常の音楽リスニングにも使いたくなる
インイア・モニタリング・ヘッドフォン

 IE 40 Proは、10mmのブロードバンド・トランスデューサーを備え、大音量のステージでも正確で温かみのある音をモニタリングできるイン・イア・モニタリング・ヘッドフォン。大半のイン・イア・モニタリング・システムが補聴器由来のマルチドライバー・ソリューションを使っているのに対し、本機はダイナミック・シングル・ドライバーを採用する。その結果、周波数レンジを幾つかのセクションに分割する必要がなくなり、全体の均一性を保つことが可能となった。最大サウンド・レベルでも容易に共振するためひずみが起こらず、位相問題と内耳内の不協和音防止にも役立つ。極めてひずみの少ない均一なサウンド再生は音響ストレス要因を減らすことにも寄与している。また、シングル・ドライバー設計は人間工学に基づくスリムな構造を実現。小型で耳にしっかりと収まる形状でありながら十分な音量を得られるため、長時間の使用にも煩わしさを感じないのもメリットだ。最適化されたイア・ピースと弾力性のあるシリコン、フォーム・チップによって優れた遮音性が発揮さているのも特徴。内部ケーブル・ダクトを備えた着脱式のケーブルも革新的だ。外出先に持ち出して、日常の音楽リスニングにも使えるだろう。

 

YAMAHA HPH-MT8 / HPH-MT7(W) / HPH-MT5(W)

オープン・プライス(市場予想価格/HPH-MT8:25,000円前後、HPH-MT7(W):20,000円前後、HPH-MT5(W):15,000円前後)

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左から、HPH-MT8、HPH-MT7、HPH-MT7W、HPH-MT5、HPH-MT5W

“原音忠実”というYAMAHAモニターの設計理論を
ヘッドフォンに凝縮したシリーズ

 “原音に忠実であること”“音色や音像定位の微細な変化を正確に再現できること”。プロの現場で愛されるYAMAHAモニター・スピーカーが掲げる設計理論。NS-10MシリーズからMSPシリーズ、HSシリーズに至るまで一貫して持ち続けている哲学と言ってもよいその考え方をヘッドフォンに凝縮したのがMTシリーズだ。高品位で確かなモニタリングを可能とする再生能力、長時間の作業でも疲労の少ない装着感と作業に集中できる遮音性、そして過酷な現場にも耐え得る高い耐久性を実現している。

 45mmカスタム・ドライバーとアルミ・ダイキャスト・アームを搭載したHPH-MT8はシリーズ最上位モデル。全帯域で高い分解能を備えレコーディングやミキシングの現場に最適。40mmカスタム・ドライバーとアルミ・ダイキャスト・アームを搭載したHPH-MT7は、レコーディングやミキシング以外にも、高い音圧レベルと耐久性を確保しているためライブ時のモニタリングにも適する。上位モデルのコンセプトを踏襲した40mmカスタム・ドライバー搭載のHPH-MT5は、バランスのとれたサウンドとシリーズ最軽量設計が特徴だ。HPH-MT7とHPH-MT5はホワイト・モデルも用意されている。

 

ULTRASONE Signature DXP / Studio / Pro / DJ

オープン・プライス(市場予想価格/Signature DXP:45,437円前後、Signature Studio:45,437円前後、Signature Pro:81,800円前後、Signature DJ:72,711円前後)

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左から、Signature DXP、Signature Studio、Signature Pro、Signature DJ

質実剛健なデザインと快適な装着感を融合
ヘビー・ユーザーを想定したSignatureシリーズ

 ULTRASONEのラインナップの中でも、ヘビー・ユーザーを想定して作られているSignatureシリーズ。

 Signature DXPは、50mm径マイラー・ドライバーを採用し、大音量下でもバランスが崩れないキレのある低音が特徴。Signature Studioはシリーズの中で一番新しいモデルで、40mmチタン・プレイテッド・マイラー・ドライバーを採用している。共に、ヘッド・バンド、イヤー・パッドにプロテイン・レザーを採用し、タフに使えるヘビーデューティな仕様となっている。

 Signature Proは、その名の通りプロフェッショナル向けに作られたリファレンス・モデル。専用設計の40mmチタン・プレイテッド・マイラー・ドライバーを備えている。Signature DJは、シリーズ最大の音圧レベルを誇るDJユース・モデル。大音量が鳴り響くクラブでの使用を想定し、50mm径マイラー・ドライバーから重低音をひずみなくパワフルに送り出してくれる。また、ProとDJはエチオピアン・シープ・スキンを使ったヘッド・バンドとイヤー・パッドを採用。

 全モデルに共通して、スピーカーで聴いているような自然な響きと定位感が得られるS-Logic Plus技術が搭載されている。

 

サンレコ・ビギナーズ|音楽制作に役立つ初心者ガイド

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