クリムゾンテクノロジー株式会社が手掛ける、利用料/楽曲登録料が無料の音楽配信代行サービスCRIMSON MUSIC。ユーザーインタビューも交えて、その魅力をひも解いていく。
無料サービスが充実したCRIMSON MUSICでの配信
CRIMSON MUSICは、クリムゾンテクノロジー株式会社が手掛ける、利用料/楽曲登録料が無料の音楽配信代行サービス。ダウンロードサービス楽曲の売上は100%アーティストへ還元されるのが大きな特徴だ(サブスクの売り上げは80%還元)。
そのほか、配信先のストアなどをまとめたリンクページlinkfireの作成、歌詞投稿コミュニティ「プチリリ」への投稿代行、配信に必要なJANコードやISRCの発行及び管理、JASRACへの著作権登録代行など、多彩な無料オプションが用意されている。
登録に必要なもの
- 音源
- ジャケット写真
- 楽曲情報
上記3点を、所定ファイルに記入して担当窓口にメールにて連絡すればOK。以後はCRIMSON MUSICとのやり取りで配信準備が完了する。
FAQ
Q. 楽器によるカバー曲も配信できますか?
A. 可能だが著作権に関しては、原盤権利者から許諾を得ているか、著作権管理事業者(JASRAC、Nextone)で配信許諾が可能となっているものに限る。
Q. 自作曲のJASRAC著作権登録を代行してもらえますか?
A. 著作権登録の代行は全楽曲対応ではなく、まずはCRIMSON MUSICで登録する楽曲を検討した上で問題がない場合に、著作権代行の契約を締結。JASRACに登録するという流れになる。
Q. 販売レポートとして、具体的にどんなデータを出していただけるのでしょうか?
A. 所定ファイルの明細で、どの楽曲がどれくらい再生/ダウンロードされたのかを確認することが可能。また、CRIMSON MUSICが用意したシステム“teragarage”に登録すると、SpotifyとApple Musicでのテリトリー別やプレイリスト内での再生回数を確認できる。
Q. プロモーションに関するサポートについて教えてください。
A. CRIMSON MUSICでは、公式プレイリストに入るよう、各ストアへのエントリーも行っている。対象楽曲を選択することも可能だ。
ユーザーインタビュー〜「うちのチームの一員として入ってもらっているようなイメージですね」
実際にCRIMSON MUSICを利用している株式会社デラの楯百恵氏、千嶋貴久氏へインタビューを敢行。CRIMSON MUSICの最大の魅力が“万全のサポート体制”であるということが見えてきた。
――まずはデラがどういったレーベルなのか教えてください。
楯 ヒーリングミュージックを中心とする音楽コンテンツの制作、販売を行っているレーベルです。創業は1972年で、2022年に50周年を迎えました。B to CではCDの販売に加え、近年はCRIMSON MUSICさんにお世話になりながら、配信にも力を入れています。B to Bにも対応していて、企業さまの有形商品の中に弊社で制作した音楽コンテンツを入れていただくということもあります。
――数ある音楽配信代行サービスの中からCRIMSON MUSICを選んだ理由は?
千嶋 最初は別のディストリビューターを利用していたのですが、CRIMSON MUSICに切り替えることにしました。まずCRIMSON MUSICさんに、弊社のコンテンツを理解していただけたことが大きいです。こちらに歩み寄って移管を進めていただけるということが分かったので、お願いすることにしました。いつもすごく柔軟に対応してくださるので、助かっています。
――CRIMSON MUSICのサポート体制において、具体的にどのような部分で助かっているのでしょうか?
楯 私はYouTubeを担当しているのですが、細かい部分でも質問したらすぐに答えてくださって対応していただけます。こちらの意図を的確にくみ取って、アドバイスしていただけるんです。
千嶋 YouTubeやSpotifyなどのDSPは急に仕様が変わってしまって困ることも多いですが、こちらから確認する前に“大丈夫ですか?”とお声がけしてくださったり、これまで対応したことのない事案が起きたときには一緒になって考えてくださったりしています。例えばコンテンツIDの登録や、申し立てへの諸々の対応、JASRACに確認するべきなのかどうか悩む案件など、私たちでは分からないことが多いので、アドバイスいただけてすごく助かっています。
楯 我々が扱うコンテンツの中にはカバー作品もあるので、著作権絡みのことを相談させてもらうことが多いです。“ここはCRIMSON MUSICでやります、これはデラ様でお願いします”ということをはっきりと示してくださるので、こちらとしてもすごく動きやすいんですよ。
千嶋 オンラインだけでなくて、対面で打ち合わせをする時間をいただけるのもありがたいです。うちのチームの一員として入ってもらっているようなイメージですね。
――売り上げレポートのteragaregeは活用されていますか?
千嶋 レポートを見ると、DSPによって聴かれるカタログが変わってくるのが分かるので、それを元に今後の動きを決めていくことができています。例えばLINE MUSICではアイドルグループ系のカバーがよく聴かれていますが、Apple Musicは睡眠系の音楽が強い傾向です。Spotifyはアーティストというものを中心に仕組み化されているプラットフォームなので、ほかのDSPでなかなか跳ねない楽曲が跳ねやすいように思います。いただいたレポートを見て“どうしてここが伸びたのかよく分からない”というときは、クリムゾンテクノロジーさんにご相談することもあります。本当に細かいところまで対応していただけて安心です。
――最後にCRIMSON MUSICの魅力をあらためて教えてください。
楯 まだまだ配信において知識が足りないところがあったりするので、いつもすぐ頼ってしまいます(笑)。駆け込み寺のように利用させていただいていますね。
千嶋 広告の相談なども含め、とにかく柔軟に対応していただいています。とてもよい関係を築かせていただいていますね。