チャラン・ポ・ランタン × AUSTRIAN AUDIO MiCreator 〜ウィーンから新風をもたらすマイク・ブランド【Vol.27】

 AUSTRIAN AUDIO MiCreator Studioは、コンデンサー・マイクとUSBオーディオI/Oを統合したレコーディング・システム。別売りのMiCreator Satelliteと組み合わせると2台でのステレオ収録にも対応する。今回は、アコーディオン奏者の小春とボーカリストのももによる姉妹ユニット=チャラン・ポ・ランタンが登場。2人が毎週投稿するYouTube動画の収録で活躍中のMiCreatorの魅力を尋ねた。

撮影:小原啓樹

バッグ一つでどこにでも持って行ける小ささ。サッとセッティングしてすぐ録れるのが魅力です

チャラン・ポ・ランタン【Biography】もも(唄、写真左)と小春(アコーディオン、同右)による姉妹ユニット。バルカン音楽、シャンソンなどをベースにあらゆるジャンルの音楽を取り入れた無国籍のサウンドや、サーカス風の独特な世界観で国内外で活動する。

チャラン・ポ・ランタン
【Biography】もも(唄、写真左)と小春(アコーディオン、同右)による姉妹ユニット。バルカン音楽、シャンソンなどをベースにあらゆるジャンルの音楽を取り入れた無国籍のサウンドや、サーカス風の独特な世界観で国内外で活動する。

YouTubeの一般視聴者が音の変化に気付いた

小春 私たちは、週2回YouTubeでカバー曲とトーク動画を投稿してるんです。しかも21時配信の動画を19時半に撮って編集するようなタイム感で。週2で出すには少ない機材で手軽に録りたくて、USBマイク1本で指向性を調整して2人の声を録ったり、APPLE iPhoneだけで録ったりしてたんです。そんな中、MiCreatorが発売されて“天才が出てきた”と。iPhoneに直接つなげられるし、MiCreator Satelliteと組み合わせて2回線で録音できるのが画期的。奇麗に録れるのでデモ音源のレコーディングにも使っています

もも 小春ちゃんが使いはじめたときの感動はすごかったよね。音楽家だけでなく、YouTubeの一般視聴者の方がみんな“音が変わった”って気付いたんです。トークの輪郭がくっきりして、音も美しい。カバー曲を録るときは、ボーカルとアコーディオンに1台ずつセッティングします。

小春 さらに、MiCreatorの説明書の使用例に“アコーディオンをステレオで録る”方法が書いてあったのも感動して試しました。アコーディオンは、ステレオで立てて伸び縮みする動きの空気感を録るんです。ヘッドホンやイヤホンで聴くと細かいところまで奇麗に録れているのが鮮明に分かりますね。ささやき声やASMRの収録にも向いていると思います。

もも ツアー先の楽屋やホテルでも動画を録るんですけど、バッグ一つでどこにでも持って行ける小ささで、サッとセッティングしてすぐ録れる手軽さがやっぱり魅力です。どこでもこのクオリティで音を録れるのは本当に革命だよね。

MiCreator Studio(オープン・プライス:MUSIC EcoSystems販売価格29,700円/写真右)はUSB -Cでコンピューターやスマートフォンなどと接続。写真左のMiCreator Satellite(オープン・プライス:MUSIC EcoSystems販売価格15,400円)とは、付属のリンク・ケーブルで接続する

MiCreator Studio(オープン・プライス:MUSIC EcoSystems販売価格29,700円/写真右)はUSB-Cでコンピューターやスマートフォンなどと接続。写真左のMiCreator Satellite(オープン・プライス:MUSIC EcoSystems販売価格15,400円)とは、付属のリンク・ケーブルで接続する

MiCreatorシリーズのヘッドは最大70°の回転機構を持ち、収録ソースに合わせて角度調整が可能だ

MiCreatorシリーズのヘッドは最大70°の回転機構を持ち、収録ソースに合わせて角度調整が可能だ

フロントとリアのパネルはいずれもマグネット式で簡単に着脱可能。付属の赤、黒のプレートのほか、別売りのDIYフェース・プレート(3,300円〜)を使ったカスタムもできる

フロントとリアのパネルはいずれもマグネット式で簡単に着脱可能。付属の赤、黒のプレートのほか、別売りのDIYフェース・プレート(3,300円〜)を使ったカスタムもできる

手持ちで収録しても全然ノイズが乗らない

小春 今まではマイクを置いた机のノイズも拾いがちだったんですけど、MiCreatorはヘッドが浮いてるからノイズが全然乗らない。世の中のマイク、みんなこれにしてほしい(笑)。軽いから手持ちでも録れるし、手持ちでも全然ノイズが乗らないからすごい! 本体もすぐに動かせるので、音が割れそうなら置き場所やヘッドの角度を変えて調整します。カメラ・スタンドにも立てられるんですよね。録音後はDAWでバランスを少し整えますけど、基本的にあまりいじらなくて大丈夫。せっかく持ち出せるから、ライブで手元に小型カメラを置くような感じでMiCreatorを置いて録音するのも良さそう。

もも 天才的に見た目がかわいくて、なおかつ音がめっちゃ良いのが本当に最高。うちらは特に見た目を気にするので、かなりうれしいです。機材の準備が面倒で定期的に動画投稿ができない人も、手間なく高音質のデータが残せるのでお薦めです。この感動は、使ったら絶対分かると思います。

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