今、注目のApogee製品セレクション 〜入門機からハイエンドモデルまで

今、注目のApogee製品セレクション

Apogee40年の歴史の中で築かれた技術と理念は、昨今の製品ラインナップにも受け継がれている。ここでは入門機からハイエンド・モデル、ポーダブル機器まで、Apogeeの現行ラインナップをカテゴリー別に紹介。音質/操作性/拡張性を備えた各モデルの特徴を解説しよう。なお、これらはいずれもMac/Windows/iOS/iPadOSに対応している。*

*Symphony I/O MkⅡおよびSymphony StudioシリーズはiOS/iPadOS非対応。Symphony I/O MkⅡ ThunderboltはMacのみ対応。

フラッグシップ・スタジオ・モデル(Symphonyシリーズ)

Symphony I/O Mk II

Symphony I/O Mk II

 最大32chのモジュラー式I/O構成と最高24ビット/192kHz対応のAD/DAコンバーターを内蔵した、同社フラッグシップ・オーディオ・インターフェース。Thunderbolt/Pro Tools HD(DigiLink)/Danteなど多彩な接続方式に対応し、モニター・コントロール機能も搭載。Dolby Atmosなどのイマーシブ・オーディオ制作にも最適だという。フロント・パネルに備わる直感的なタッチ・スクリーンや超低レイテンシー動作、マイクプリ・オプション(最大8ch)も特徴で、レコーディングからミキシング、マスタリングまで現代スタジオの中核を担うプロ向けのモデルだという。

Symphony Studioシリーズ

Symphony Studioシリーズ

 フラッグシップ機Symphony I/O MkⅡ直系の高音質と最新テクノロジーを1Uサイズで実現した、オーディオ・インターフェース・シリーズ。ラインナップには2イン/12アウト仕様、8イン/8アウト仕様、8イン/16アウト仕様の合計3モデルを備え、最高24ビット/192kHzに対応する。DAには独立したESS Sabre DACチップを、ADにはAKM製ADCチップを搭載。またADは124dB、DAは129dBというワイドなダイナミック・レンジを実現する。そのほか75dBゲインの高性能マイクプリや、入出力DSPによる音質補正、モニター・コントロール機能なども搭載。ホーム・スタジオからプロのイマーシブ・オーディオ制作まで最適なモデルで卓越したコスト・パフォーマンスが得られる。

Symphony Desktop

Symphony Desktop

 フラッグシップ機Symphony I/O MkⅡ譲りの最高24ビット/192kHz対応AD/DAコンバーターと、最大75dBゲインのマイクプリをコンパクトな筐体に凝縮したオーディオ・インターフェース。タッチ・スクリーン操作や10イン/14アウトの入出力、独立した2系統のヘッドホン出力を備え、アナログ回路とDSPを組み合わせたAlloy Mic Preamp機能によるビンテージ・マイクプリ・エミュレーションやSymphony ECS Channel StripなどのDSPエフェクトを搭載する。

Apogee I/O ハードウェア・リモート

Apogee Control Remote

Apogee Control Remote

 Symphony I/O MkⅡやSymphony DesktopなどのApogeeインターフェースに対応したUSB接続のハードウェア・リモート・コントローラー。大型ノブと3つのフォーカス・ボタン、ユーザー設定可能な8つのボタンを備え、音量調整や入力切替、ミュート、スピーカー・セレクトなど多彩な機能を直感的に手元で操作することができる。視認性と操作性に優れ、スタジオや自宅環境でのワークフロー効率化に貢献するとのこと。

クリエイター/アーティスト・モデル

BOOM

BOOM

 最高24ビット/192kHz対応AD/DAコンバーターと62dBゲインのマイクプリを搭載した、2イン/2アウトのUSBオーディオ・インターフェース。内蔵DSPでSymphony ECS Channel Strip(ボブ・クリアマウンテン監修)をリアルタイム処理でき、ゼロ・オーム・ヘッドホン出力により高インピーダンスのヘッドホンでも安定した再生が可能だ。堅牢なアルミ・ボディやバス・パワー駆動も特徴である。

Duet 3

Duet 3

 BOOMと同じく最高24ビット/192kHz対応AD/DAコンバーターと最高65dBゲインの高性能マイクプリを搭載した、2イン/4アウトのUSBオーディオ・インターフェース。厚さ15mm、重さ340gのコンパクトなガラス・トップ筐体に、DSPによるSymphony ECS Channel Stripを内蔵。こちらもゼロ・オーム・ヘッドホン出力やUSBバス・パワー駆動に対応し、モバイルからスタジオまで高音質な制作環境を実現する。

PC/モバイル両対応USBポータブル・シリーズ

MiC+

MiC+

 マイク、マイクプリ、AD/DAコンバーターを一体化したプロフェッショナル・クオリティのUSBコンデンサー・マイク。最高24ビット/96kHzの高解像度録音が可能。高感度カーディオイド・カプセルと広いダイナミック・レンジにより、ボーカルや楽器、ナレーション、配信など幅広い用途でスタジオ品質のサウンドを実現する。ヘッドホン出力において、Blend機能によるゼロ・レイテンシー・モニタリングも特徴だ。

HypeMiC

HypeMiC

 

 スタジオ・クオリティのアナログ・コンプレッサーを内蔵したUSBコンデンサー・マイク。3段階のコンプレッション設定を備え、ボーカルや楽器、配信などでプロ品質の音圧感やまとまりを簡単に得ることができるという。最高24ビット/96kHz対応のA/D変換、カーディオイド指向性カプセル、Blend機能付きヘッドホン出力によるゼロ・レイテンシー・モニタリングも搭載。三脚やポップ・フィルターなども付属する。

Jam X

Jam X

 楽器用の小型オーディオ・インターフェース。最高24ビット/96kHzの高解像度録音、PureDIGITAL接続による原音忠実なサウンドが特徴だ。内蔵アナログ・コンプレッサーは3タイプから選択可能。最大入力レベルは18dBu、最大ヘッドホン出力レベルは8dBuという高スペックのため、ギター/ベースなどを入力してもひずみにくく、またヘッドホンやパワード・スピーカーを十分な音量で鳴らすことができる。

Groove 40th Anniversary Edition

Groove 40th Anniversary Edition

 スタジオ・モニタリングを持ち運べることで人気を博したUSB DAC/ヘッドホン・アンプGrooveのApogee創立40周年記念モデル。初代の最高24ビット/192kHzに対し、本モデルは32ビット/192kHzに進化。ESS Sabre DACチップ、Quad Sum DAC技術採用により、広いダイナミック・レンジと超低ひずみを実現。独自コンスタント・カレント・ドライブ回路で、どんなヘッドホンでも忠実な音源再生が可能だという。

Apogee 製品情報

関連記事